きょうのわんこスペシャル
『おなじ空を見ている ~家族と一緒に暮らせる日を待ち続けているわんこ~』
 
 
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タロー オス 10才
(雑種)
 
 
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福島県・会津若松市。震災からおよそ3年半。この街でいまだに避難生活をしいられている家族がいます。

家族が今一番気にかけているのは離れて暮らす一匹のわんこ「タロー」のこと。 「タロー」は大切な家族。おなじ空の下で今日も遠くで暮らす家族の事を想う時間が過ぎて行きます。

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東京・江戸川区。この街の下町風情が残る南小岩に一軒のペット・クリニックがあります。

今朝も診察の準備に忙しい病院の奥で目を覚ました一匹のわんこ。これが「タロー」です。

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「タロー」は今からおよそ10年前福島県の大熊町をさまよっていた野良犬でした。 そんな「タロー」の事を保護したのが大熊町でお寺を営んでいたご住職一家。

保護されて早々、綱がはずれていなくなってしまった「タロー」は4日後、事故にあった様で汚れた体で足を引きずりながらお寺に戻ってきました。 後ろ足が不自由になってしまいましたが先輩わんこの「ピン」に見守られながら「タロー」は車椅子で新しい暮らしをスタートしました。

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そんな幸せな暮らしを一瞬にして変えてしまったのが、あの大震災。 震災直後、ご主人一家は直ぐに戻れると思い足の不自由な「タロー」をお寺に残して避難せざるを得ませんでした。

そんな突然の別れからおよそ1ヵ月さまざまな人達の手によってたくさんの動物たちが救出されその中に「タロー」の姿がありました。

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その後「タロー」は動物たちの救出に協力していたこの病院の院長先生と出会い東京に運ばれて来たんです。

知らせを受けて家族たちは病院に駆けつけ「タロー」と再会。 お互いが生きていること、そして家族であることを確かめ合うそんな再会でした。

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ここでリマインド。 今年の9月には福島第一原発事故に伴う「帰宅困難区域」でこれまで通行が制限されていた国道6号の規制が解除され、足踏み状態だった復興が今後、一気に進む事が期待されています。

しかし、「タロー」とご主人一家が暮らしていた大熊町は、中間貯蔵施設の候補地にもなっていていまだ「帰宅困難区域」。ご主人たちは故郷を離れて会津若松でアパート暮らし。一方「タロー」は東京の病院でお世話になっているんです。。

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3年半が経った今でも離ればなれで暮らしています。 第二の我が家になりつつある東京の病院。

今日は診察前の朝のミーティングに参加して一日がスタート。

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天気のいい日は病院の屋上で遠くの故郷に続く空をじっと眺めます。

そんな「タロー」がこの東京の街で何よりも楽しみにしているのが月に一度、福島で暮らす家族が会いに来てくれること。

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お母さんは東京で娘さんと合流。福島からおよそ3時間。ようやく「タロー」のいる病院に着きました。 久しぶりにご主人と娘さんと散歩。「タロー」が思いっ切り甘えられる貴重な時間です。

再会があれば、別れもあります。 おなじ空の下、今日も家族と暮らせる日を待ち続けている「タロー」なのでした。

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