岡山県のほぼ中央に位置する久米南町に一軒の農家民宿があります。ここで暮らしているのが、「ハチ」。築130年以上の古い民家でご主人夫婦と暮らしています。
ご主人夫婦は8年前にこの山里に移り住んで来ました。
毎日かかせない畑仕事。今日は年明けに収穫する白菜の苗を植えます。
8千300坪という広大な敷地すべてがご主人夫婦とハチの家。
秋のご馳走、栗は山に住むイノシシたちの好物。ハチも秋の味覚を堪能します。
今年は猛暑だったせいか、例年以上にイノシシたちが畑を荒らす被害が続出。自分よりも大きなイノシシはどうしても怖くて太刀打ちできないんです。
縁側に座ってお昼ご飯。山里に降る優しい秋雨を眺めながら自然の恵みを味わいます。
雨が止むまでひと休み。軒先にあるハチの寝床はご主人が藁で編んで作ってくれた物。カマキリもひと休みするハチお気に入りの場所です。
実は、ハチには大切な仕事があります。車のクラクションが聞こえると、真っ先に飛び出して行って、お出迎え。
民宿に泊まりに来たお客さん達を築80年以上の離れへご案内。そう、これは、看板犬としてのハチの仕事。
早速、お客さん達を連れて畑へ。今日はみんなで里芋掘り。
春の長雨と夏の猛暑。今年は異常気象が続きましたが、ハチの暮らす山里にもようやく穏やかな秋がやって来ました。
翌日は気持ちのいい秋晴れ。実はこの時期、年に一度ハチが苦手な物がやって来ます。それは、地元の神社の獅子舞。
秋祭りの日にそれぞれの家の繁栄を願って地元の神社からやって来るんです。
自然とともにこの山里で生きていくことを選んだご主人夫婦。そんなふたりに寄り添い今年で8年目のハチ。
これからもずっと自然豊かなこの山里がふたりと一匹の我が家。
今日もありのままの自然がハチとご主人夫婦にたくさんの事を教えてくれているのでした。