きょうのわんこスペシャル
小さい春
はーるちゃん メス 1才4ヶ月
(雑種)
沖縄本島から高速船に乗り50分ほどの人口およそ670人の小さな島、座間味島。
この島に一軒の民宿があります。
ここで暮らしているのが、「はーる」という名前のわんこ。
ダイビング・ショップもやっているこの民宿の初代看板犬です。
ご主人「よし、はい」
「はーる」の一日は、お客さん達の案内で始まります。
港に到着すると、お客さんたちと一緒に船に乗り込み海へと出航。
沖のダイビング・ポイントを目指します。
船から身を乗り出し、早くも泳ぎたくて仕方がない様子の「はーる」。
そんな「はーる」ですが、実は、去年までは水が怖くてまったく泳げませんでした。
それが今ではご主人に教えてもらい見事な泳ぎをマスター。
そして、独自のマリン・スポーツまでエンジョイするようになったんです。
それは…。
「はーる」は浮き輪に乗って水上スキーを楽しむわんこなんです。
ひとしきり水上スキーを楽しむと今度は海に飛び込み、力強い犬かきでシュノーケリングをしている客さんのもとへ。
南の島ならではの色とりどりの魚達が住む珊瑚礁の海をみんなと一緒に楽しみます。
そんな「はーる」がこの民宿に来たのにはちょっとしたわけがあるんです。
当初は、離れて暮らす息子さん代わりとしてやって来た「はーる」ですが、今ではいつもご主人のそばにいる子供のような存在です。
そんな「はーる」が自然に恵まれたこの島で、春になると楽しみにしているのが、ご主人と一緒に座間味島の味覚を探しに行くこと。
やって来た所は、山あいの林の中。
早速、ご主人が採り始めたのが…
「ヤマモモ」。
甘酸っぱい木の実です。
「はーる」は、島に春が来たことを告げるこのヤマモモの実が大好きなんです。
実は、「はーる」にはもうひとつ、この春、楽しみにしていることがあるんです。
それは…。
春になるとこの珊瑚礁の海に子育てにやって来る大きな動物です。
そう、それはクジラ。
今日は、「はーる」もホエールウォッチングの船に乗り込み、生まれて初めてのクジラを見に出航です!
港を出て間もなく、遠くにクジラの姿を発見!
大きいもので、体重がおよそ30トン、体長が15メートルにも及ぶザトウクジラです。
生まれて初めて目にする雄大なザトウクジラの姿にくぎ付けの「はーる」。
自然に囲まれた島で季節の移り変わりを身近に感じながら暮らす毎日。
南の島のはるを満喫している「はーる」なのでした。