きょうのわんこスペシャル
幸せをかみしめて
 
 
ナナ 写真1
ナナちゃん メス 13才
(雑種)
 
 
元気に走る一匹のわんこ。
実はこのわんこ、幾度もの辛い経験を乗り越え、今を生きているわんこなんです。
ナナ 写真2
緑豊かな群馬県みどり市。
この街の田んぼ脇にたたずむ一軒家で一匹のわんこが暮らしています。
そう、この土間が彼女の場所。
名前は「ナナ」。
13才のおばあちゃんわんこです。
農業を営む70才のご主人と68才の奥さんと一緒に暮らしています。
ナナ 写真3
ナナ 写真4
今から13年前、先代のわんこが亡くなり落ち込んでいた奥さんが、近所で4匹の子犬を連れた人に出会い、あまりの可愛さに声をかけたのがきっかけで、そのうちの一匹、ナナが新しい家族としてやって来たんです。
ご主人夫婦の手伝いをしながらのんびりと暮らしていたナナ。
そんなナナが左前脚を失う事故に遭ったのは5才の時の事でした。
ナナ 写真5
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その後、懸命な看病の末、左前脚を失いながらも再び田んぼの仕事が手伝えるまでに回復したナナ。
そんなナナを二度目の不幸が襲ったのは去年の4月のこと。
独り家で留守番をしている時の出来事でした。
ナナ 写真7
ナナ 写真8
奥さん
「どうした?って引きずりだしたら後ろ足がフラフラなんですよ、病院に連れて行ったら、先生が『あぁ、これがひどいね』って、交通事故でもこうはならないって、それでレントゲン撮ったら後ろ足の関節の上の骨が砕けて飛び散っているんですよ、4個も、けっこう力のある人にやられたんだろうって、棒か金属か何かで、先生が『これは治らないよ、再起不能だよ』って、『でも、先生、足がフラフラではどうしようもないから何とかしてください』って言ったら『できるだけのことはやってみましょう』って」
そして、不運な事は更に続き、ナナの入院中に留守宅が荒らされ、大切な田んぼを耕す機械が盗まれてしまったんです。
そんな事もあって、入院中のナナに代わって急きょ家を守るためにやってきたのがナナに続く後輩わんこの「ハチ」。
ナナ 写真9
ナナ 写真10
その「ハチ」と同じ頃にどこからともなくやって来たのがもと野良猫の「クロ」。
不幸な事が続いたナナの家が一気に賑やかになりました。
度重なる不幸と、傷ついた心と体。
それでも、ナナが決して止めようとしなかったのが、ご主人夫婦と一緒に田んぼに通うこと。
ナナ 写真11
ナナ 写真12
子犬の頃から通って来たこの田んぼでご主人夫婦を見守っているひとときがナナにとって一番心安らぐ時間なんです。
不自由な体になってしまいましたが、こうやってご主人の後をついて歩く姿は子犬の頃とまったく変わりません。
ナナ 写真13
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何としてでもナナを生かしてやって欲しいと、ご主人が獣医さんに頼み込んでお願いした2度もの手術代は、この小さな田んぼから得られる収入をはるかに超えるものでした。
のどかな風景を求めて全国各地から来た人達のカメラに収まるのは、いつも笑顔のご主人夫婦とナナの姿。
ナナ 写真15
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もうそろそろ収穫の季節。
今年の秋も、重たく頭を垂れた稲穂を眺めながら命ある幸せをかみしめているナナなのでした。
 
   
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