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「きょうのわんこ」ではこれまでに寒さを物ともせず、
雪の中、たくましく生きるわんこ達をたくさんご紹介してきました。
この冬は例年にも増して雪の多い日本列島。
そんな中、わんこスタッフは今年も雪と共に暮らすわんこに会うために北の大地、
北海道を目指しました。 |
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やって来た所は、雪に覆われた北海道・七飯町。
隣接する函館市から車でおよそ1時間の雄大な自然に囲まれた静かな町です。
この町の三角屋根の家で一匹のわんこが暮らしています。
彼の名前は、「ダン」。 |
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今のご主人のもとに遠く茨城県からやって来たのは生後2ヶ月の時。
2年半ほど前までは母親も同然の、頼れる先輩わんこ「エル」のもとで暮らしていました。
先輩の「エル」は北国の大自然を訪れた人達に紹介するガイド犬として8年間活躍したわんこでした。 |
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しかし、その「エル」が2003年夏に亡くなり、急きょ、「ダン」がベテランガイド犬、「エル」の後を継ぐことになったんです。
ご主人「よし、ダン行くよ、おいで」「よし、行くよ」
とは言っても、ガイド犬としての仕事はまったくやったことがなかった「ダン」。
最初に迎えた冬はお客さんをガイドするご主人と一緒に大人しく雪の中を歩くだけで精一杯でした。 |
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でも、今年はガイド犬を任されて3シーズン目。
名ガイド犬と言われた先代の後継ぎとしてしっかりと仕事をしなければなりません。
ご主人「はい、おいで」
先代の「エル」はご主人から「営業部長」と呼ばれていましたが、「ダン」はまだ「営業係長」としか呼ばれていないんです。 |
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お客さん「こんにちは」
ご主人「はい、こんにちは、よろしくお願いします」
まずはお客さんを大歓迎。
「ダン」を中心に集まったお客さん達の雰囲気もあっという間に和みます。
お客さん「ダンくん、よろしくね」
ご主人「はい」 |
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「ダン」が案内するのは「スノーシュー」という「かんじき」に似た物を履いて雪の中を歩くツアー。
ご主人「これからスノーシューに行きますから、ストックでつついたりしないように気をつけて、楽しんで行ってください、じゃあ、行きま〜す」
この日の朝は最低気温マイナス16度という寒さ。
いよいよツアー開始です。 |
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ご主人「ダン、よし、行け」
足もとの雪が少し深くなってきた所からは「ダン」が先に行って足場の確認をします。
そう、お客さん達が雪の中に埋もれている切り株につまずかないように安全に歩けるルートを見極め後ろを確認しながら歩くのがガイド犬としての最も大切な仕事なんです。 |
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途中、お客さん達と一緒に記念写真に写るのもガイド犬としての大切な仕事。
お客さん「ダン、おいで」
ご主人「ダン、はい、オッケー」
ご主人「ダン、ダン、ほら、おいで、こい」 |
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時々、横道にそれてしまう事もありますが、ご主人に呼ばれると慌てて先頭に戻ってお客さんの案内を続けます。 急斜面もこの通り。 |
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4キロ程のコースを2時間半かけて歩くスノーシューツアー。
ご主人「はい、お疲れ様」
途中、雪の林の中でコーヒーブレイク。
「ダン」もおやつをもらってひと休みします。 |
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そして、再び歩き出しやって来た所は、一面、厚い氷で覆われた湖。
事前に調査をしますがここでも、「ダン」は先を歩いて氷が割れたりしないか慎重に場所を選びながら、お客さん達の安全な誘導に努めます。 |
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ご主人「はい、おいで」
名ガイド犬だった先輩わんこへの想いを胸に多くの人に自然のすばらしさを伝えようと頑張っている「ダン」なのでした。 |
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