世界がもし
100人の村だったら6

・司会 松岡昌宏(TOKIO)

今日も「これが現実なんだ」ってことと同時に、僕がいつも思うのは、決して「かわいそう」って目で見ちゃいけない。かわいそうって目で見ちゃった瞬間に、上目線になりますから。それはきっと彼らの現実であり、生きていくための彼らの術であり、それで彼らは強くて、生きていく。だからこの番組を何回かやらせてもらっている中で、毎回、自分自身も辛くなる時がある。どうしようかなと思う時もあるんですけど。色々な方から、お手紙・お葉書をもらうんですね。その中には、『司会なさっている松岡さん、あなた自身がチャリティでも寄付でもやればいいんじゃないですか?』っていうものもあって…。本当におっしゃる通りです。僕、いつもそれでぶつかるんですけど。ただ番組でも何回も言っていますけど、その人たちだけを救えば解決するものじゃない。その子だけを助ければいいってものじゃないし。もしお金で解決するのであれば、多分もうこの番組はなくなっているんだと思います。お金だけで済む問題じゃない。じゃあ、僕はどうすればいいのかなって思ったときに、もう本当にこれは伝えるしかない。最初に言ったけど、これは「かわいそう」ってことじゃない。これ以上でもなければ、この下でもない。これが現実なんだってことを伝えることを、僕ができるのであれば、もしそれが役にたてるのであればって気持ちで、いつもやっています。

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