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TALK DIGEST

「腹痛のおかげで…」
野口健

世界中の山々を制覇したアルピニスト、野口健さん。
16歳で、ヨーロッパ最高峰モンブランの登頂に成功、25歳で世界最高峰、エベレストを制覇し、7大陸全ての最高峰登頂を史上最年少記録で達成しました。
さらに今年の5月、エベレストをチベット側から登り、アルピニストにとっての最大の夢、エベレスト完全制覇を達成するチャンスが巡ってきました。エベレスト登山は、主にネパール側とチベット側の2ルートがありますが、今回挑戦したチベットルートは、雪の多いネパール側と違い、急な岩場に氷が張った地形が多いため、最難関の登山と言われています。
その事故率はなんと50%、毎年死者が出る地獄のルート。
野口さんは、猛吹雪や体調を崩すという数々の苦難を乗り越え、ついに登頂成功。エベレストを2つのルートで極め、完全制覇を達成しました。その時のようすを伺ってみると…。

野口:遠征期間っていうのは、だいたい2ヶ月あるんですね。
で、一気に上がると高山病でポクっといきますんで…。
浜田:なるほど。
野口:上がって下りて上がって下りてを繰り返しながら、いく(登頂)わけですね。
浜田:一気に上がるとポクっといくんですか?
野口:一気にいくとポクっといくんです。
高山病にかかってちゃうんですよ。空気が薄いんで。
ですから、上って下りて上って下りてを繰り返しながら…。
浜田:慣らしながら?
野口:そうです、そうです。
浜田:え?一気に上がると何でしたっけ?
野口:ポクっといくんです。
ですから、2ヶ月間くらいをみて上がるわけですけども天気予報を見ながら、例えば「5月13日が天気がいい」と。
その時(エベレストをネパール側から登頂した時)、5月12日がいいって言ってたんです。
5月12日にアタックするためには、かなり前もってベースキャンプを出なきゃいけないんです。

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