ジャンクSPORTS
ジャンクNY通信

「横綱引退」

ひとつの時代に幕を閉じる、大きなニュースが日本から届きました。
横綱・朝青龍関の最後の会見の映像を目にしましたが、不祥事による引責・引退会見にもかかわらず、最後には記者団から拍手で送られるという前代未聞の光景を目にしました。
でも、横綱とは「ジャンクSPORTS」をきっかけに懇意にさせてもらい、3度もモンゴルに一緒に出かけ、酒も飲み、その人となりを良く知る僕には"拍手"の意味が良くわかります。

規格外。

横綱をひとことで表現するなら、僕はこの言葉が浮かびます。
規格外の身体能力、規格外の集中力、規格外の負けず嫌い、等々。
よって、喜怒哀楽の度合いも常に規格外。些細な事で不機嫌になるかと思えば、人一倍、情にもろく周囲に対する気配りも忘れない、愛すべき"やんちゃ"。
酒の飲み方も規格外だった事は僕も認めますが、最後にはこれがあだになってしまった事が残念でなりません。
まあ、ご本人が「運命だったと思う」というのだから、ある意味で横綱らしい辞め方だったのかもしれません。
そもそも規格外である事自体が「朝青龍」の魅力である以上、コンサバティブな日本社会、その中でも最も"古い体質"の相撲の世界とはそもそも相容れる筈がないのですから。

しかし、今回は横綱の素行には普段から顔をしかめていた良識派の相撲ファンでさえも、心にぽっかり穴が空いてしまったかのように、一抹の寂しさを感じずにはいられないのではないでしょうか。

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