白線流し

★staff comment

演出・加藤裕将
彼らは"仲間という設定"ではなく、"本当の仲間"でした

連続ドラマ「白線流し」を放送していた96年、僕は学生でした。テレビで見ながら、いい作品だなと思っていた記憶があります。それから数年経ち、前作「二十五歳」ではADとして参加、今作では演出という立場になりました。

話をいただいたときは、自分が大好きな作品であるということ、諸先輩方が撮ってきた作品であるということ、そして何よりたくさんのファンに支えられている作品であるということもありプレッシャーはありました。でも、それよりも嬉しさが大きかったです。

僕の中で「白線流し」はドラマでありながら、あまりカメラを感じさせないドキュメンタリー的な映像のイメージが強く、今回もそれを原点においてなるべく近づけるようにしました。さらに意識したのは、同世代の目線です。今、渉たちは27、28歳で、僕が30歳。学生時代、画面の渉たちを見て共感していたように、今の渉たちの行動やセリフも僕にはリアルタイムの出来事で、まるで自分のことのように感じられることも多くありました。その"同じ目線"は大切にしたいなと思いました。

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