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途中、本広監督に「こういう動きは難しいかな?」と聞かれた濱田氏が「いや、難しいのは全部難しいですから。難しさの差ががわからないので、とにかくやります!」という会話も聞こえてくる。こうして1つ1つの動きが決まったところで稽古は終了。3時間、まったく休みはなかった。

数日後、営業の終わった深夜のシネコンでアクションシーンの撮影が行われた。まずは全体の動きを復習するが、稽古場とは違いたくさんの座席に囲まれた狭い通路で行われることで多少の変更が入る。濱田氏は本番用に用意されたナイフ(小道具で刃は切れないようになっているもの)を手に、緊張がさらに増した様子で表情がかなり強張っている。「ナイフが(岡田氏に)当たってしまいそうで、怖いんですよ」という濱田氏の言葉は、その場にいるスタッフの気持ちを代弁しているかのようだ。
しかし、当の岡田氏は「大丈夫です。僕が距離を測って動きますから」と笑顔で余裕を見せる。入念に繰り返されるリハーサルでも「もっと速くていいです」「遠慮せずにどんどんきてください。大丈夫です、僕は必ず避けますから」「僕を本気で襲うつもりで来てください」と岡田氏の頼もしい発言は続く。実際のアクションはかなりスピードで動くため、見ていてヒヤっとさせられる場面が多々あるが、そんな時でも岡田氏だけはまったく動じる様子はなかった。恐るべし、岡田准一。
カメラ位置などを変えつつ何度も何度も繰り返される撮影。キャストもスタッフも疲れた表情1つ見せないが、時刻は朝の6時になっていた。室内だからわからなかったが、映画館を出ると窓からはすっかり明るくなった空が見える。ここでタイムリミット、すべて撮りきれぬまま本日の撮影は終了となる。1週間後、やはり深夜から朝まで撮影があり、すべて終了したアクション。かなりハードなものが出来ているので、期待して欲しい。

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