戦士の資格
スタッフインタビュー

◆脚本 高橋幹子さん

現場には3回ほど伺わせていただきましたが、それ以前に脚本の打ち合わせが3回ほどありまして…。脚本の長さが放送時間よりもオーバーしていたので、カットする部分とカットしたことで直さなきゃいけない部分を。それで3回目にOKになって入稿になったんですが、この前、撮影現場にお邪魔した時に「さらに10分削らなきゃいけなくなったから」ということで…(笑)正直なところ「このセリフを言いたいがために書いたのに!」っていう部分も削られたんですけど(笑)それもこれも初めてのことなので、自分なりに言いたいことはそれなりに主張したものの…でも多分スタッフの皆さんの判断の方が正しいというか、私の思い入れよりも広い視点に立ってこの『戦士の資格』のことを考えたり、見てくれていると思うので最終的にはお任せしました(笑)
キャスティングはピッタリだなぁと思いました。西島さんが持っている寂しげな雰囲気ってありますよね?それがものすごく私が書いた高木修一にピッタリで本当にそのまんまで、役作りとか何もなくても西島さんがそこにいていただけるだけで存在感があってものすごく素晴らしいんじゃないかなって。脚本を書いた時にはイメージキャストは全くなくて、ただ目元が寂しげな感じのする人が良いなぁぐらいの漠然とした感じでしかなかったんです。ドラマ化にあたって、どなたにやっていただけるのかなぁと思っていたところ、西島さんが高木役だよって教えられて、その瞬間に「あ、ピッタリ」だと思いました。他の方も紺野まひるさんは実は私、ものすごいファンなんです(笑)もたいまさこさんもすごく好きな女優さんだったので嬉しかったですし…。もう皆さん本当に素敵で、メインキャストの皆さんを教えていただいた時は嬉しいというのももちろんですけど、同時にこんな面々にやっていただけるのかとスゴイ恐縮でした。
ドラマ中に出てくるような手口で巧妙にハメられたという経験は実際には無いんですけど、13年間ずっと会社員をしているので、これに近いイヤな事というのはやっぱりされたことがあります(笑)遠回しに「辞めろ」的なことはやられたことはあります。でも物語に起こす時にそれをそのまま書くわけにはいかないので、いろいろ考えて書きました。
次回作でもし考えるのであれば、今回みたいに負の感情、嫉妬とかそういうものをテーマにしたビジネスものも書きたいという気持ちもあります。でもサクセスストーリーが好きなので、ベタなんですけど冴えない女の子が仕事も恋も手に入れていくみたいな見ている人に勇気を与えるようなそういうものを書いてみたいという欲求もあります。でも今は企画書を書いたりとかプロットを書いたりとか…とりあえずスタッフに要求されたものにこたえられるように…必死です(笑)

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