戦士の資格
キャストインタビュー

◆紺野まひるさん

台本を読んだ印象は、高木(西島秀俊さん)さんヒドい!っていうところにつきますね(笑)根本はいい人なんでしょうけど。高木さんは独身ですけど、定年まで会社で働いて、家族を養って…というのは大変なことですよね。男の人にとって職場はやはり戦場なのかなと感じました。
私が演じた花野郁子さんは努力家ではあるんですけど、そこまで上に行きたい出世したいと思っているタイプではないんですよね。行けるなら行ってもいいかな…でも、その前にちょっと高木さんに相談してみようかな…と思っていたら、高木さんの方からいろんなことが降りかかってきて、何も言えずにいたらどんどん話がいろんなところで食い違ってしまい、空回りしてしまうという…。思ったことは言わなきゃ、すぐに!って言ってあげたいような女性です(笑)でも恋人と同じ職場で働くって大変ですよね。職場の自分の席のごく近くに彼氏がいるんだけど、誰にも言えないっていうお友達がいて、話によると近所でデートも出来ないし、もしバレたりすると部署を替えられるとかで、大変そうでした。私には無理そうです。気になっちゃって(笑)
郁子さんは仕事と恋愛との間で悩んだりしますが、私だったらいろんな人に相談しますね。仕事も一人でやっているわけではなくて、相手が必ずいることなので、例えば郁子さんなら井上課長(志賀廣太郎)だったり、その上の部長だったり。周りの人に相談して仕事も上手くやりたい。私生活だったら親だったり兄弟だったり友達だったり、それこそ彼氏の高木さんだったり、相談してそこで考えられる最良の道を選びたいですね。その点、郁子さんはずっと一人で悩んでいますよね。誰にも言えずユラユラしている。とは言っても、いろんな人に相談しても結局決めるのは自分なんですけどね。遅かれ早かれ何らかの決断を下すなら少しでも早く決めた方がいいと思います。そうすることで先の事ももっと早く見えてくると思うので。でもそういうところは女性の方が早めにスパっと結論を出しそう。女性の方が割り切りはすごいらしいとよく聞きます。男の人の方が結構ウジウジしてそうですよね(笑)
男女の愛じゃなく、愛。人を思いやる気持ち。人に優しくできるということ。そういう人の方がすごく視野というか心が広く「戦士の資格」を持っている人だと思います。好きな言葉で「人に優しく自分に厳しく」っていうのがあるんですが、人に優しくできるっていうことが、その人自身の信用や信頼につながっていったりすると思うんです。
ドラマではそれぞれの一人一人の成長を見て欲しいですね。一番の成長はもちろん高木さんですけど、郁子さんもそれなりに成長…で少しずつ変化が見られます。1時間なのに「深い」ドラマです。いろんな登場人物の目線がきちんとあって、それぞれに楽しめると思うので是非見てください。

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