魔女裁判
- 第10話 -

これまでの証言を一転させ、自分が殺したという柏木鏡子(石田ゆり子)の発言に騒然となる法廷内。吉岡徹(生田斗真)は立ち上がり鏡子の発言を否定。誰かをかばっているのではないかと叫ぶが裁判はそのまま閉廷となる。開いた扉の向こうに柏木遥(忽那汐里)の姿を見つけた徹は追いかけ犯人ではないかと問う。遥は泣きながら犯行を認め、真相に気付いて欲しくて本宮香織(比嘉愛未)に鍵を送ったことを告白する。

徹から遥の告白を聞いて驚く香織。一方、帰宅した渡部いずみ(加藤あい)から鏡子の証言を聞いた黒川(鈴木亮平)は、いずみの心が揺れているのを感じて舞(磯野光沙)のことを考えるべきだと訴える。さらに徹にも電話をして香織の名前を出して有罪に入れるように告げる。徹は香織を心配して病院へ行くが、脅されていることを知らない香織は、徹の過剰な心配ぶりをいぶかしむ。

裁判の最終日。評議室に集められた裁判員たちは最終評議に入った。裁判員たちは次々と自分の意見を述べていくが、徹の申し出で評決は午後に持ち越されることになった。休憩に入ると徹の携帯に香織からの着信が入った。香織は徹が脅されていることを察し、自分は大丈夫だから信念を曲げず真実を訴えて欲しいと告げる。一緒に戦うという香織の言葉を受け、徹は評議が再開されると遥の名前は伏せてこれまでわかってきたことをみんなに話した。黒川に脅されている面々は反論するが、徹はきちんと真実を見極めるべきだと強く訴える。判決を発表することになり、裁判官は美濃部裁判長(岸博之)が有罪、北村(野元学二)と塚田(堀ひろこ)は無罪に入れる。驚く徹。黒川に買収されていた裁判官は美濃部だったのだ。続いて裁判員たちの決断が発表されていき、有罪4人、無罪4人でいずみの順番が回ってきた…。

最後の法廷が始まった。鏡子に下された判決は無罪。いずみが無罪に入れたのだった。傍聴席が騒然とする中、驚き戸惑いの表情を見せる鏡子。

裁判が終わり、徹は廊下に鏡子を見つけ声をかける。真実通り無罪になってよかったと話す徹に鏡子は静かに不敵な笑みを浮かべる。鏡子の表情に驚く徹の元に香織から事件当日の遥には完璧なアリバイがあったとの電話が入る。一方、清清しい気持ちで帰っていたいずみの元には遥が来て鏡子から託された封筒を渡す。そこには黒川の正体とかかれたメモと共に写真が入っていた。夫の姿に驚くいずみ。

愕然としたまま動けない徹を尻目に鏡子は笑みを浮かべたまま去っていき…。

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