魔女裁判
- 第9話 -

実況見分にやってきた別荘で、吉岡徹(生田斗真)を襲い窓から転落した本宮香織(比嘉愛未)。救急車で搬送された香織に付き添い病院へやってきた徹と渡部いずみ(加藤あい)が手術室の前にいると、香織の荷物を持った看護師が出てきた。声をかけると、吉岡と名乗る人物に荷物を持ってくるように頼まれたという。身に覚えはないが荷物を受け取る徹。すると荷物から別荘のカードキーが出てきた。3つある別荘の鍵はすべて管理人の岡村(横山あきお)が持っているため、あるはずのない"4つ目の鍵"の存在に徹といずみは驚く。

柏木鏡子(石田ゆり子)は進藤弁護士(渡邉紘平)から実況見分での一件を聞き表情を強張らせる。一方、徹といずみは再び別荘に行きカードキーが本物であることを確認する。岡村に4つ目の鍵の存在を聞くも知らないという返事だった。その帰り道、徹の背後から何者かが近づいてきてカバンを奪っていった。カードキーを狙ってのことであったがポケットに入れていたためキーは無事だった。いずみは犯人探しを止めないかと訴える。

徹が香織の病室にいると柏木遥(忽那汐里)がやってきた。遥はお見舞いに励ましの言葉を書いたカードを徹に渡す。徹は遥から東条英彦(浜田晃)が以前カードキーを紛失していたことを聞く。その紛失がウソだとしたら英彦が別荘に忍び込むことが可能であり、徹はアリバイを確かめるために出かけることをいずみに電話で告げる。翌日、徹の代わりに香織の病室へ来たいずみに付き添い黒川竜一(鈴木亮平)もやってきた。カードキーは病室に隠しておくという電話を盗聴した黒川はいずみを売店に行かせて部屋を物色する。アリバイを確認することができないまま病室に戻ってきた徹は、枕元に黒川から詮索をやめるようにと書かれたカードを発見するがカードキーは無事だった。

裁判所に来た徹はカードキーを提出し、証拠にしてもらおうと裁判官の北村(野元学二)に声をかける。裁判官室で待機するように言われて待っていた徹は背後から薬をかがされ意識を失い、意識を取り戻すとカードキーは無くなっていた。黒川が裁判員の1人をすでに買収していたのだ。公判が始まり、自分が襲った裁判官が誰なのかがわからず3人を疑いのまなざしで見つめる徹。被告人質問が行われる中、徹は鏡子に向かい4つ目の鍵があったとしたら持ち主に心当たりがないかと質問をする。すると鏡子は話すことは何もないと被告人質問を打ち切る。

その夜、病室を訪れていた徹が話しかけていると香織が目を覚ました。自分のしたことを思い出して震えだす香織を優しく抱きしめる徹。やがて落ち着いた香織からカードキーを持っていた理由をたずねると、何者かから送られてきたと言い封筒を差し出した。その封筒の右下に遥が持ってきたカードを同じところにシミがあることを発見し、キーの送り主であり事件の犯人が遥であることを察した徹。

翌日の公判では、検事側から鏡子へ懲役20年が求刑される。裁判長から最後に言っておきたいことがないかと聞かれた鏡子は自分が殺したと告げ…。

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