魔女裁判
- 第8話 -

吉岡徹(生田斗真)は本宮香織(比嘉愛未)の狂言誘拐が柏木鏡子(石田ゆり子)の差し金ではないか疑いつつ、そこまで追い詰めていたことを悔やみ香織を部屋に連れて来る。そこへ電話が入った。着信が渡部いずみ(加藤あい)からと知った香織はとっさに電話を隠すが、徹は履歴を見るとバイト先からとウソをついて表へ出る。電話は夫(鈴木亮平)が帰ってきたとの報告だった。夫の正体が黒川竜一であることを知らずに素直に喜ぶいずみ。徹は部屋を荒らしたのが香織であることを謝り、香織のそばに付いていたいと裁判員を辞めると言い出した。奥寺梨華(末永遥)や内海信恵(松本じゅん)のこともあり、徹や香織の身の安全を心配するいずみ。部屋に残っていた香織はおかしな行動を始めていた。徹が部屋に戻ると、香織は引き止めるのも聞かずに帰ると出て行ってしまう。いずみは黒川にこれまでの出来事を報告していた。黒川は買収組織に憤慨するふりをして、自分が守ると預けていた舞(磯野光沙)を迎えに行くと言う。

翌日、何かを思いついた様子の徹は、GPS携帯を借りにいずみの家へやってきたが小声で話す2人を香織が隠れて見ていた。香織が鏡子の接見に向かうと柏木遥(忽那汐里)と遭遇。2人で接見するが、香織は涙で声を詰まらせてしまう。そんな香織に優しく声をかける鏡子。その夜、いずみが舞の有名小学校への推薦入学のお金を塾に支払ったことを義母・あさ子(児玉美智子)に報告していると、電話の声が突然変わった。相手は水島真紀子(滝沢沙織)で、いずみが渡したお金は賄賂にあたり、舞を犯罪者の娘にしたくなければ有罪に入れるように告げて切れる。呆然とするいずみ。同じ頃、東条英彦(浜田晃)の元へ来ていた徹は黒川の居場所を教えろと詰め寄るふりをして、こっそりGPSを仕掛けていた。発信される信号を頼りにアジトを突き止めた徹だったが、すでに黒川らは引き払っていてもぬけの殻だった。

公判では進藤弁護士(渡邉紘平)が新たな証人を連れてきた。小学生の証人は、犯行時刻に別荘の窓に白い服を着た人を見たという。事件当日の鏡子は黒い服を着ており、進藤は鏡子以外に"第3の人間"が現場に居たことを訴える。評議では、黒川に脅されている田所秀雄(中村靖日)や根津芳子(中村果生莉)が証言は子供で信用できないと訴えたほか、井筒肇(山谷初男)までも真紀子に色仕掛けにあっていて有罪を訴えた。徹は証言の真偽を確かめるために実況見分を申し出る。

翌日、裁判官や弁護士や検察官が立会いのもと、裁判員による実況見分が始まった。いずみが白い服を着て窓際に立つと、見間違うことないほどはっきりと白い服が見えることがわかった。証言の信憑性が増し、慌てて証人に詰め寄る田所。事件現場では徹が東条総一郎(早川純一)に扮して事件を再現していた。いずみに背後から襲うふりを頼み、いすに座る徹。直後、突然現れた香織がレンガを持って徹に襲い掛かる。とっさに避けたものの頭を殴られ倒れる徹。物音に驚き駆けつけたいずみと香織がもみ合いになり、さらに起き上がった徹も香織を止める。しかし、そのはずみで香織は窓から転落。その姿は鏡子とそっくりで…。

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