魔女裁判
- 第7話 -

吉岡徹(生田斗真)が本宮香織(比嘉愛未)の部屋へ駆けつけると、香織は荒らされた部屋の中で怯え震えていた。「警察に話したら、もっとひどいことが起こる」と書かれたカードが残されていて、徹は香織にまで被害が及んだことに怒りがこみあげる。直後、今度は渡部いずみ(加藤あい)から「助けてください!」との電話が入った。家に行くと同じように部屋が荒らされていた。これらが黒川竜一(鈴木亮平)の仕業なのか、柏木鏡子(石田ゆり子)の仕業なのかがわからず困惑する徹は、とりあえず香織を自分の部屋に呼び寄せることに。

鏡子の病状も回復し、12日ぶりに公判が再開されることになった。裁判所にやってきた徹にいずみは部屋に残されていたメッセージカードには今まで黒川の手紙に書かれていたKの文字がないことを指摘する。裁判員席には辞退した奥寺梨華(末永遥)と逮捕された内海信恵(松本じゅん)に代わり、井筒肇(山谷初男)と根津芳子(中村果生莉)が座る。嬉しそうな井筒とは反対に根津は相変わらず沈んだ表情だ。徹はいずみの言葉やこれまでのことを思い返しながら、何かを探るように被告人席に座る鏡子をジッと見つめる。公判が終わり評議室に戻ってきた徹といずみは、根津の持ち物にカードをとめていたのと同じピンを発見する。2人は帰る根津の後をつけてみるが、根津はかつて夫からDVにあっていて姿を隠しているため怯えているだけとわかる。

徹が家に帰ると香織の姿はなく、部屋には「明日正午までに探せないと二度と会えなくなる」と書かれたカードが残され、メールで香織が拘束されている写真が送られてきた。進藤弁護士(渡邉紘平)や東条英彦(浜田晃)の元へ行き黒川の居場所を探るもわからず、徹は鏡子に面会に行く。鏡子は、黒川は目的のためなら何でもする男だと言いながらも、徹と香織を引き離すことは誰にもできないとつぶやき、写真には徹にしかわからない手がかりがあるはずだと告げる。同じ頃、根津の元には夫に居場所を知られたくなければ有罪にするようにと黒川からの脅迫状が届いていた。

鏡子の言葉を受け改めて写真を見直した徹は、香織の首元に特別な日にしかしないはずの徹が初めてプレゼントしたネックレスを発見して走り出す。徹が向かったのはネックレスをプレゼントした埠頭で、香織はそこで徹を待っていた。誘拐は香織の自作自演だったのだ。強い口調で責める徹に香織は徹を取り戻したかったと告げると、取り乱していずみのことを魔女だと言い出した。落ち着かせるように香織を強く抱きしめる徹。涙を流しながら謝る香織だが、その直後「私たちを引き離すことは誰にもできない」と鏡子と同じ言葉をつぶやいた。動きが止まる徹。一方、いずみは何者かが家に入ってこようとするのを感じ警戒するが入ってきたのは夫だった。安心して出迎えたいずみだが、それは黒川で…。

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