魔女裁判
- 第3話 -

吉岡徹(生田斗真)と渡部いずみ(加藤あい)は、GPSを頼りに幼稚園からいなくなったいずみの娘・舞(磯野光沙)を探してホテルへやってきた。ホテルに舞の姿はなく、携帯を拾ったという柏木遥(忽那汐里)がフロントに届けようとしているところだった。携帯を受け取ったいずみの元に義母・あさ子から舞と一緒にいるとの電話が入る。いずみから舞を迎えに行って欲しいと連絡を受けたと聞き驚くいずみ。直後、舞の携帯に無罪にするようにと電話がかかってきたが、聞こえてきたのは黒川竜一(鈴木亮平)がパソコンで作ったいずみの声だった。呆然としているいずみに声をかける徹だが、いずみは一連の流れは自分の勘違いだったとごまかし、徹にも誰にも言わないように口止めをする。遥に話を聞くためにホテルに来ていた本宮香織(比嘉愛未)はそんな2人の様子を目撃してしまう。部屋に移った香織は、遥から鏡子(石田ゆり子)と総一郎(早川純一)とは本当の親子のように楽しく暮らしていたと聞く。

家に戻り、キャンセルになった大量のTシャツと100万円の請求書を前にため息をつく徹の携帯に黒川から電話が入った。無罪に転じて報酬100万円を受け取るか考えろと告げて切れた電話に苛立ちを募らせる徹。

翌日、香織が書いた新聞記事がマスコミで大きく扱われ騒ぎになっていた。紙面には鏡子を擁護するような記事と共に鏡子と遥と総一郎が笑顔で写っている写真が掲載されていた。評議室で裁判員たちが囲んでいた新聞を見て香織の元へ向かった徹は、記事の内容を非難するが反対にいずみとホテルで会っていたことを責められる。いずみから口止めされているため理由を話せず口ごもる徹にますます不信感を募らせる香織は、しばらく会わないと一方的に告げて去っていく。

3日目の公判が始まった。検察側の証人として東条家の主治医・杉山史子が証言台に立った。杉山は自殺した総一郎の妻が生前に鏡子にはめられたとこぼしていたと涙ながらに証言。すると、傍聴席にいた1人の男が鏡子を罵倒しながら柵を乗り越えてきた。男はすぐ取り押さえられたが公判は一時中断となる。休憩後、再開した公判に杉山の姿はなく証人尋問はなくなった。突然の展開に、黒川の気配を感じ取る徹。案の定、すべて黒川が仕組んだものだった。また、香織の元には遥から感謝のメールが届いた。

裁判員たちが評議室に戻ってくると、黒川の指示を受けた田所秀雄(中村靖日)が徹といずみに意見を求めた。いずみは黒川の存在に怯え無罪に切り替えるが、徹は有罪と言い切った。心配するいずみに徹は黒川の言いなりになるのは嫌だと言い、進藤弁護士(渡邉紘平)にも脅迫には屈しないと告げる。その場はとぼけた進藤だが、黒川に徹が危険人物であると話す。しかし、黒川は余裕で笑顔を浮かべていた。

その夜、徹の家に宅配便が届いた。何のためらいもなく荷物を受け取った徹だが、去って行った配達員は黒川だった。同じ頃、いずみの携帯にはメールが届いていた。そして、徹が荷物を開けると…

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