ロス・タイム・ライフ
尾元's ライフ
タクシードライバー編

リストラされたということは"無職"の身の上。いつまでも途方に暮れてもいられない。コンビニやファーストフード店で働いてはみるものの、同じアルバイト店員の若者たちと馴染めず、ひとつも長続きしない。そんな時、尾元は、ふと、最近深夜のテレビで見た映画『タクシードライバー』を思い出す。ついでに思い出したのは、自動車の二種免許を持っていること。父亡き後、女手ひとつで育ててくれた母から「何でも良いから資格を取れ!」としつこく薦められ、何となく取得したものだった。早速、尾元はあるタクシー会社を訪ね、採用される。すぐさま業務に出かけた尾元の気分はもちろんロバート・デニーロが演じたトラヴィス。街を流す尾元に"自分なりの正義"が作られていく。そんな時、出産間近の妊婦とその夫と思しきカップルを拾った尾元は、オロオロする若い夫を激励しつつ病院へ車を疾走させた。妊婦を助けたと"自分なりの正義"に満足する尾元。しかし、これがドライバーとしての不運の始まりだった。

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