ラ イ フ
- インタビュー -

――そして、廃墟の事件が…。

「文子はあの病院で頭にかなりの衝撃をくらったんじゃないでしょうか。傷だらけの歩と直面して、勉強だとか不良化だとかの前に歩が心身共に健康で元気でいてくれることが一番大切なんだって、それまでは元気でいるのが当たり前に思っていたけれど実は当たり前じゃなかったんだってことに気付いたと思います。警察から連絡が入る前の歩を探そうとしている時に友達の電話番号も知らなくて、それどころか誰が友達なのかも知らない自分に愕然としていて。歩のことを見ていたつもりで、実は何も見えてなかったことに気付けたことで、文子は本当の母親になれた気がしましたね。もちろん文子が勉強のことばかり心配していたのは歩の将来や未来を思ってのことで、決して間違っていないと思います。病院のシーンでは、お芝居とはいえ歩から髪飾りをプレゼントされて本当に嬉しかったんですよ。「いつも黒いゴムで結んでるから」なんて、歩なりのかわいい目線で文子を見ていてくれていたんだってことが何より感激しましたね。」

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