ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「四番目の個室」

陸上部の合宿で地元の山に行った有紀(寺島)たちは、練習の合間に、麓にある公園の公衆トイレに入った。そのトイレには4つの個室があり、どの扉も開いていた。真っ先に到着した有紀は、4番目の個室に入ろうとするが、落としたティッシュを拾っている間に、ほかの部員たちが次」とトイレに駆け込み、いつの間にか4番目の扉も閉まっていた。怪訝に思って有紀が扉をノックすると、中からノックが返ってきた。有紀は、その扉の前で使っている者が出てくるのを待っていた。
部員たちは交代でトイレに入り、用を済ませていた。が、有紀が並んでいた4番目の個室だけは閉まったままだった。有紀や恵子(崔岡)は、ティッシュを持っていないのでは、と思い、扉に向かって声をかけた。すると、中から元気な返事が…。
別の個室に入った有紀が用を済ませて出てくると、恵子が彼女に声をかけた。恵子は、4番目の個室が気になり、ずっと見ていたのだ。すでに、ほとんどの部員がトイレを済ませていた。有紀たちは、もしかしたらマネージャーかも、と思い、ノックをして先に行くと告げる。すると、やはりノックが返ってきた。が、有紀たちが歩き始めると、目の前にマネージャーのめぐみ(廣川)の姿があった。青ざめる有紀と恵子。振り返ると、いつの間にか、4番目の個室の扉がわずかに開いてた。中には誰もいなかった。それからしばらくして、有紀たちはある事故の話を知った。いまから10年ほど前、遠足でこの山に来ていた小学5年生の少女が、足を滑らせて転落死するという事故があったというのだ。その女の子の遺体が発見されたのは、公衆トイレの近くだったという…。

脚本/三宅隆太
演出/鶴田法男

助川有紀(14)…寺島咲
滝川恵子(14)…崔岡瑞希
木田めぐみ(14)…廣川由里香
この世ならざる少女…菊地美香

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