ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「訪問者」

美智代(本仮屋)の家の玄関は、ガラスの引き戸で、開けるとガラガラと大きな音がした。そのため、誰かが訪ねてくれば、すぐにその音でわかった。その日、美智代はひとりで留守番をしていた。夜遅く、二階にある自分の部屋にいた美智代は、玄関の音に気づく。近所の人が来たのだろう、と思い、階段を下りると、玄関には誰もいなかった。美智代は、不審を抱きながらも二階に戻ろうと階段を登ると、「タズネテキマシタ」という女性の声が! やっぱり誰かが来ていたんだ、と思い、階段を降り始める美智代。すると、玄関には着物を着た女性(緑川)が俯いて立っていた。
しかし、その女性は、美智代の問いかけにはまったく応えず、ひたすら「タズネテキマシタ」と繰り返すだけだった。その雰囲気に、彼女がこの世ならざる者だと理解した美智代は、恐怖に怯えながら「何もしてあげられない…」と応えるのが精一杯だった。やがて、女はゆっくりと顔を上げ始めた。その顔を見た美智代は、呆然となり…。

脚本/新田隆男
演出/鶴田法男・後藤博幸

大島美智代(15)…本仮屋ユイカ
郵便配達人…剣持直明
訪問者…緑川美津恵

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