ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「宝塚山」

数年前の夏、恭子(和希)は、恋人・俊(藤沢)の車で、夜景を見に行った。俊が恭子を連れて行った場所は、立ち入り禁止のロープが張られた場所だった。何か嫌な雰囲気を感じた恭子は、その中に入るのをためらうが、俊にうながされてそのロープを越える。目の前に広がる綺麗な夜景に、ようやく笑顔を見せる恭子。すると、どこからか赤ん坊の笑い声が聞こえてきた。その声は、どんどん近づいてきているようだった。俊は、恭子の異変に気づき、彼女の手を握って、その場を離れようとした。が、足が重くなり、思うように歩けない恭子。すると、またしても赤ん坊の笑い声が聞こえてきた。その声は、少しずつ近づいてきていた。振り返ることも出来ず、必死に前へ進もうとする恭子。ようやくロープまでたどり着いた恭子がそれをまたぐと、その瞬間、笑い声が止んだ。「行こう…」と恭子の手を引く俊。が、その時、反対側で恭子を引っ張るいくつもの手が! 恭子は悲鳴を上げ…。
後で分かったことだが、実は、俊にもあの笑い声が聞こえていたのだという。

脚本/新田隆男
演出/鶴田法男

山根恭子(21)…和希沙也

植松俊(22)…藤沢大悟

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