ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「死を告げるコール」

まだ携帯電話が普及していなかったころ、総合病院に勤める医師・立石(浅野)は、何かあったときのために、病院からポケットベルを渡されていた。ある日、勤務を終えた立石が家に向かって車を走らせているとポケベルが鳴った。病院からだった。立石は、車を止めて公衆電話から病院に連絡を入れた。が、誰も立石には連絡していないという。立石は、不審に思いながらも、家に戻った。すると、再び立石のポケベルに病院から連絡が入った。立石が病院に電話すると、担当患者の容態が急変したという。立石は慌てて病院に戻ったが、結局、その患者は助からなかった。
数ヵ月後、立石は、非番を利用して、妻のみずえ(渡辺)と旅行に出かけた。が、出発してほどなく、ポケベルに病院から連絡が入る。立石は、病院に電話したが、誰も連絡していないようだった。
それからしばらくして、立石の担当している入院患者の容態が急変した。当直だった医師・大山(樋渡)が処置を始めようとすると、そこに立石が戻ってきた。彼は、以前の出来事を思い出し、引き返してきたのだった。が、立石らの懸命の処置にもかかわらず、患者は助からなかった。立石は、死を予知するかのように鳴ったポケベルを見つめたまま立ち尽くしていた。
脚本/林民夫
演出/星野和成

立石義和…浅野和之
大山潤…樋渡真司
看護師…柳下季里
立石みずえ…渡辺典子

もどる
セカンドシーズン
ほんとにあった怖い話 TOP
(C)フジテレビジョン