ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「のびる髪」

いまから7、8年前のこと、当時8歳だった聡子(安藤)は、ガラスケースに入っている日本人形の髪の毛が伸びていることに気づく。が、母親の由紀(那須)報告しても、思い過ごしだと言われていた。
数日後の深夜、トイレに起きた聡子が2階から1階に降りようとすると、突然その人形のケースが激しく振動した。聡子は、恐怖のあまり、父親の修一(檀)と由紀のいる寝室に駆け込んだが、やはり両親は信じてくれなかった。
それからしばらく後、塾から帰った聡子が居間に向かうと、愛鳥のピッピが死んでいた。由紀が買い物から戻ると、何故かピッピは鳥かごの中ではなく、本棚の上で死んでいたのだという。
その夜、聡子は、人形ケースの上にピッピの尾羽根があることに気づく。人形がピッピを殺した、と思い込んだ聡子は、見よう見まねでその人形の前に祭壇を用意し、毎晩お参りするようになった。そのおかげか、聡子は安心して眠れるようになったが、お参りを忘れた夜は夢の中で人形ケースが振動する音を聞き、慌ててお参りをすることもあった。
数年後、16歳になった聡子は、荷物整理をしている最中に、ピッピの羽根を見つける。聡子は、いつの間にかなくなってしまったあの人形のことを思い出していた。

脚本・演出/三宅隆太

木下聡子…安藤咲良
木下修一…檀臣幸
木下由紀…那須佐代子

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セカンドシーズン
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