ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「同居人」

青田は、街中でスーツ姿の男(小村)に声をかけられ、自分の霊能力試して欲しい、と頼まれる。何故かその男が悪人でないと感じた青田は、一緒に喫茶店にはいった。するとその男は、「トイレに行っている間にマッチ棒を何本か取りだして、5分だったらしまってくれ。出した数を透視するから」といい、本当に本数を当ててしまう。
その男は、青田がタレントであることを知らないようだった。そして、お互いに名乗ることもなく別れたが、最後のその男は、青田には霊感の素質がある、と言い残していた。
青田がそのマンションに住み始めたのは、いまから数年前のことだった。が、何故か青田は、その部屋に帰りたくない、と感じていた。誰かが一緒に住んでいるような気がしたのだ。
そんなある夜、なかなか寝付けなかった青田は、腹の上で正座している男の姿に気づく。すると、背後から突然女の手が出現し、青田の首を絞めた。青田は、やっとの思いで叫び声を上げた。
数日後、青田は、霊感の強い友人・美奈子(宮下)を呼び、部屋を見てもらう。すると美奈子は、やせ細った3人の幼児の姿に気づく。3人は、青田に食事をせがむようにたっていて、彼女が食事を始めると一緒に食べ始めるのだという。「この部屋にはある家族が住んでいる」と美奈子に言われた青田は、彼女に簡単な御祓いをしてもらう。それが効いたのか、奇妙な現象は止んだが、ほどなく青田はその部屋を引き払ったという。

脚本/三宅隆太
演出/鶴田法男

青田典子…青田典子

城ヶ崎美奈子…宮下今日子
スーツ姿の男…小村裕次郎
マネージャー…徳永淳

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