ストーリー
* 第5話 *

芦屋瑞稀(前田敦子)は、中津秀一(三浦翔平)から突然「好きだ」と告白される。戸惑いを隠せない瑞稀は、どうすればいいか、と佐野泉(中村蒼)に相談した。佐野は、「俺に聞くな」と言いながらも、瑞稀のことが気になっていた。

寮の食堂には「夏休み期間中は光熱費・食費自己負担」という貼り紙がされていた。それを見た寮生たちは、どうやってこの危機を切り抜けるか話し合う。すると、そこにやってきた保健医の梅田北斗(斎藤工)が、夏にもってこいのアルバイトを紹介するという。妄想が膨らむ野江伸二(鈴木勝大)や淡路圭介(間宮祥太朗)ら。瑞稀も、お金が稼げるのなら、と誘いに乗った。瑞稀が行くと知った中津も賛同し、その流れで佐野も参加することになった。しかし、難波南(桐山漣)だけは苦い顔をしていた。何故ならそのバイト先とは、難波の母であり、梅田の姉でもある難波伊緒(山本未來)がオーナーを務める銭湯だったからだ。
伊緒は、男たちには容赦なく力仕事を振ったが、瑞稀には力仕事以外のことを教えるよう、バイト大学生の蒔田高巳(阿部進之介)に指示する。中津は、瑞稀になれなれしく接する蒔田が気に入らなかった。が、当の瑞稀は、ボロボロのシューズを履いて練習している佐野に、新しいシューズをプレゼントしようと、アルバイトに精を出す。
そんな折、バイト中の佐野たちの元に、神楽坂真言(佐藤祐基)と妹の珠美(秋月三佳)がやってきた。瑞稀は、佐野の大ファンだと言ってまとわりつく珠美のことが気になって仕方ない。

一方、天王寺恵(満島真之介)率いる第1寮とオスカー・M・姫島(徳山秀典)率いる第3寮も光熱費稼ぎに苦労していた。そこへ朝練帰りの中津がやってきて、倉庫で見つけたガラクタを売ればお金になるのでは、と提案する。結果、それらは合計60万円という高額で売れた。しかし、彼が売り払ってしまったものは、実は理事長の親の遺品だった。シェフ(渡辺いっけい)から怒鳴られてしまった一同は、どうやって取り戻すべきか頭を悩ませる。

同じころ、バイト中の瑞稀たちは、いかつい男たちに絡まれる。そこにやってきて、男たちを追い払ったのは蒔田だった。

夕方、こっそりシャワーを浴びた瑞稀は、伊緒に体を見られてしまう。事情を聞いた伊緒は、瑞稀の行動に呆れながらも、佐野に対する彼女の純粋な気持ちに打たれ、困ったことがあればいつでも頼ってほしい、と申し出る。

寮に戻ろうとした瑞稀は、佐野が岸里樹理(柏木由紀)と一緒にいるところを見かける。樹里が、佐野に差し入れを持ってきたのだ。佐野は、一度は断ったものの、それを受け取った。

部屋に戻ってきた佐野は、蒔田に気をつけるよう、瑞稀に忠告する。しかし瑞稀は、珠美や樹里のことがあったせいで素直に聞くことができず、佐野の方こそ気を抜いているから女の子にまとわりつかれるんだ、などと言ってしまう。

あくる日、寮長たちとともに売ってしまった骨董品を取り戻しに行くことになった中津は、佐野にバイトを代わってもらう。
バイト中、従業員控室にやってきた佐野は、瑞稀のバッグから、印をつけたシューズのカタログが出ていることに気づく。と、そのとき、外から男たちの話し声が聞こえた。蒔田が、瑞稀たちに絡んだ男たちと話していたのだ。

瑞稀たちがバイトを終えて帰ろうとすると、そこに珠美が現れ、佐野を引っ張っていく。それを見て動揺した瑞稀は、少し走ってから帰る、と言って皆と別れた。瑞稀が海沿いの道を歩いていると、蒔田が車でやってきた。蒔田は、瑞稀に声をかけ、ドライブに誘った。

佐野は、珠美から告白されたが、その気持ちには応えなかった。佐野が寮に戻ると、瑞稀はまだ戻っていなかった。瑞稀が蒔田の車に乗るところを見た、という情報を得た佐野と中津は、寮を飛び出し、行方を追うが…。

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