ビブリア古書堂の事件手帖
インタビュー vol.7

小菅奈緒役
水野絵梨奈さんインタビュー

*すっかり「ビブリア古書堂」の常連となった奈緒ですが、どんな印象がありますか?

不器用な子、というのが私のなかの大きなイメージです。思っていることは明確なんだけど、照れがあるのか、それをごまかそうとして強がってしまう。だから、ちょっと気難しく見えてしまうかもしれません。でも、本当はいい子で憎めないキャラだと感じるので、私が奈緒の友だちだったら「仲良くなりたい」と思うんじゃないかと思っています。

*ご自分との共通点、相違点はありますか?

感情がストレートに動くところなんかは少し似ているのかな、とは思います。ほかは、あまり似てないかな(笑)。でも、こういう男勝りというか、クールな役は初めて演じさせていただきます。最初の頃は、役がつかめなくてキャスト、スタッフのみなさんにご迷惑をおかけしてしまいましたが、最近は少し奈緒がわかってきたような気がしています。それと、原作の奈緒はショートヘアなんですけど、ドラマでは栞子(剛力彩芽)さんと違いを持たせるため、私はセミロングにしています。このヘアスタイルは、私のなかの奈緒をイメージして作ったものです。

*奈緒は高校生ながら、志田肇(高橋克実)と対等に交流する大人っぽさもありますね。

そうですね。その反面、飾らないし「心は裸」という感じがします。ヘンに腐っていないし、純粋で素直でいい子だなって思います。視聴者の方に「大好き」、とは思ってもらえないかもしれないですけど、憎めない感じはあるのかな、と思っています。

*同級生にフラれてしまったことで「ビブリア古書堂」との接点ができたわけですが、最近は文也(ジェシー)ともいい感じですよね。

あの失恋で奈緒は結構傷ついたと思いますし、純粋な分、すぐに好きな人ができたりはしないのかな、とも思います。でも、新たな恋心が芽生えるという話は、ちょっと聞きました。その相手が、志田さんなのか文也くんなのかは、見てのお楽しみということで…(笑)。展開が原作と違うところもあると思いますので、私自身も奈緒の今後を楽しみにしています。

*撮影現場はいかがですか?

現場は和やかな雰囲気ですね。私は実は、剛力さんと同い年なんですが、最初は緊張して話しかけられませんでした。そうしたら逆に剛力さんのほうからフレンドリーに話しかけてくださって、今ではいろいろなお話ができるようになりました。やさしいし、現場への気遣いもできるし、すごく尊敬できる方ですね。高橋克実さんは、ユーモアあふれる方で、休憩中にいろいろな方と話されているのを聞くだけで楽しい気分になれます。AKIRAさんは、以前から知っていて、何か困ったりすることがあるとヘン顔をして笑わせてくれたりします。みなさん尊敬できる方ばかりで、本当に助けていただいています。自分がいい芝居をしたいと思う以上に、「ビブリア古書堂の事件手帖」を絶対にいい作品にしたい、と思っていますし、そのお手伝いが少しでもできたら嬉しいです。気持ちで演じていきたいと思っています。

*水野さんは、アーティストとしても活動していますが、お芝居をするときの心持ちは違いますか?

そんなに変わらないです。私が一番大事にしていることは、どんな環境でも常に一生懸命やるということですから。表現することがすごく好きなんですけど、それで自分が楽しいというより、見てくださる方が楽しい気持ちになったり、何かを感じてくれるということが幸せなんです。ですから、どんな現場でも基本、気持ちは同じです。

*最後に、視聴者のみなさまへのメッセージをお願いします。

いろいろな事件が起ったり、登場人物たちの過去が明かされていったり、と今後もますます目が離せない展開になりますので、ぜひ見逃さないでいただきたいです。私も、小菅奈緒という人物と向き合いながら、これからも丁寧に演じていきたいと思っています。

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