ビブリア古書堂の事件手帖
インタビュー vol.5

藤波明生役
鈴木浩介さんインタビュー

*甘味処の店長・藤波役を演じるうえでどんなことを心がけていますか?

原作にはない役ですのでいかようにもなるとはいえ、ほかの登場人物の邪魔をしないように、いかに丁寧に演じていくかということは常に考えています。物語の本筋ではない余白の部分も楽しんでいただけたら、という思いでやっています。

*第2話での「よし!」の連呼も印象的でした。

あれは台本にはなく、その場の雰囲気で思いついたままにやりました。松山(博昭)監督にも「どういう意味なの?」って聞かれましたけど、特に意味はありません。

*そして最近は、「ビブリア古書堂」によくいますね。

なぜかいるんですよね。僕もよくわかりません(笑)。

*現場の雰囲気はいかがですか?

カメラも特殊なカメラで撮影していますし、あれだけ画にこだわった映像ですから、時間もかかって現場はすごく大変だと思います。でもその甲斐があって、かわいらしく素敵な作品になっていると思います。第1、2話を見て、古書をテーマにしているんですが、ドラマ自体は絵本のなかのような雰囲気で、そこにカルカチュアされたキャラクターが生き生きと動いていて素敵だなって思いました。音楽もすごく素敵です。

*藤波さんが登場するときの効果音も楽しいですね。

あれには監督の愛情を感じます。監督を始め、カメラマンさんも照明さんも、スタッフのみなさんがキャラクターにすごく愛情を持ってくださっているのがよくわかります。こだわりの現場だからいい作品が出来るんだろうなと思っております。

*テーマになっている古書についてはどんな印象がありますか?

第4話に出てくる『春と修羅』はリーディングの舞台で読んだことがある大好きな作品でしたので、テーマになっていて嬉しかったです。しかも、舞台で読んだものは「天上のアイスクリーム」となっていたんです。今回、初めてそれが初版本の記述で、舞台もそれを採用していたんだということがわかりました。そういう側面からの見方もすごく面白いですし、本好きにはたまらないものなのだろうな、と思います。

*最後に視聴者のみなさまへメッセージをお願いいたします。

スタッフ、キャスト一丸となって、絵本のような世界観のドラマを一生懸命作っていますので、みなさまにもぜひ絵本を読むような感覚で楽しんでいただけたら嬉しいです。

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