ビブリア古書堂の事件手帖
インタビュー vol.4

笠井菊哉役
田中圭さんインタビュー

*笠井は、志田肇(高橋克実)と同じ"せどり屋"ですが、素性は明かされていませんね。

要所、要所で現れては重要な証言をしたり、栞子(剛力彩芽)さんたちのピンチを救ったりする好青年という役柄ですが、笠井の真意というか本当の顔はまだ描かれていません。笠井は原作にもいるキャラクターで僕は原作を読んでいるので、笠井がどういう男なのか一応知っています。ただ、ドラマと原作では描き方に違いもあるでしょうから、そこは知らないふりをしながら台本に書かれているまま演じるようにしています。今後、少しずつ彼の素性がわかってくる、ということは言えると思います。

*笠井が何か企みを持っているのか、素顔が気になります。

今現在はすごくいい人に見えるかもしれませんが、きっと「え、こんなヤツだったの?」と思われると思います(笑)。彼は稼ぎもいいらしく、だから身なりにも気を使っていて、バッグや時計はそれなりのものを持っているんです。でも、それも本当にせどり屋で稼いだお金で買ったものかどうなのか、もっと言うと、彼は本当にせどり屋なのか、っていうことも疑問に思えるくらい謎を持ったキャラクターで。その辺りがどう描かれるか僕も知らないことがありますし、志田さんや大輔(AKIRA)との間にも何かがある、という噂もありますので気になりますね。

*そんな笠井を演じるうえで心がけていることはありますか?

今は自分が持っている原作の知識や情報を入れずに台本にあるまま演じるということですね。いいタイミングで現場に現れるのも、決して偶然ではなく、栞子さんたちを尾行していたからかもしれないけど、そこは意識しないようにして演じています。とはいえ、「本当はそんなにいいヤツじゃないんだぞ…」と思いながら演じるのは、少し楽しいですね(笑)。

*現場の雰囲気はいかがですか?

高橋さんとは第1話でご一緒させていただきましたが、剛力さん、AKIRAさんとはまだ共演のシーンが少なくて。ドラマの現場でお会いするよりも、ドラマ宣伝の番組なんかでお会いするほうが多いくらいなんです(笑)。撮影でこれからご一緒させていただくのを楽しみにしています。

*原作をお読みになっている田中さんからして「ビブリア古書堂の事件手帖」の魅力はどこにあると思いますか?

栞子さんも言うように、古書には歴史だけではなく所有者の思いも残っていて、その先には予想もできないような秘密があったりする。そこにスポットを当てているのが新しいし魅力的なんだと思います。ドラマとしても、すごくファンタジックに丁寧に描いているのがいいな、って。今までの月9のイメージとは違うけど、新しい形として浸透していけばいいですね。それにしても、栞子さんの推理はすご過ぎる、頭が良すぎ、といつも思います(笑)。

*ちなみに田中さんご自身はどんな本を読まれますか?

自分が好きで読むものの9割はミステリーかサスペンスですね。だから、「ビブリア古書堂の事件手帖」のような謎解きものは、基本的にすごく好きです。普段読むもののジャンルとしては、「ビブリア」より少しハードな警察が舞台になったサスペンスとかが多いかな。作家で言うと、今野敏さんは好きです。あとは、直木賞受賞作や本屋大賞受賞作なんかもチェックして、間違いがなさそうなのものを買って読みます(笑)。宮部みゆきさんや東野圭吾さんも好きで、好きな作家が見つかったら、その作家さんの作品を読んでいくタイプですね。だからあまり幅は広がらないし、すごく読書家というわけではないですけど、本を読むのは好きですね。

*最後に視聴者のみなさまに今後の見どころとメッセージをお願いします!

古書を巡るうちに登場人物の関係性が変わったり、新たな関係が生まれていくのがこの作品の面白さだと思いますが、そのなかで、笠井が登場人物たちとどんな絡み方をしていくのかを楽しみに見てください。原作を読まれていない方は、相当ビックリすると思いますので(笑)、ぜひ見ていただければうれしいです。

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ビブリア古書堂の事件手帖
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