ビブリア古書堂の事件手帖
インタビュー vol.2

五浦大輔役
AKIRAさんインタビュー

*「ビブリア古書堂」で働くことになった大輔役を演じるうえで、心がけていることはありますか?

大輔はものすごく感情の振り幅が大きい人なんです。それは彼が正直者で自分の目の前で起こったことすべてに反応してしまうからだと思うんですが、引っ込み思案になっているのかと思っていたら、突然、感情的になって行動を始めたりするんです。「俺はこう!」とドンと構えているのではなく、何かが起こったらその都度、その都度行動していくという。
そんな大輔役ですから、瞬発的な感情の動きに常に敏感でいることはいつも意識しています。今までこういう役を演じたことがありませんので、難しくも感じています。

*衣装やメガネ姿というキャラクターの雰囲気も、確かに今までのAKIRAさんのイメージとは違いますね。

柔道経験者で体育会系に見えるけれどわかりやすく闘争心を燃やしたりはしないし、大学を出てそれなりに学業も積んでいる人なんですが、少しはおしゃれも気にするだろうということで、ああいう見た目になりました。衣装や髪型はもちろん、声のトーン、しゃべり口調といった細かいところまで監督と細かく打ち合わせをして作り上げた役ですが、演じたことがないタイプですし、自分自身ともまるで正反対ですので、ずっと演じていると、ときどきちょっと暴れ出したくなるんですよ(笑)。

*大輔は"活字恐怖症"で本が読めないという側面もありますね。

僕は恐怖症ではないですが、活字はあまり得意ではないので、そこは少し役に近いかな(笑)。
でも、大輔は本が読めないからこそ、事件について調べるときも自分の足で動いて情報収集するんです。本のなかからヒントを得ようとするのではなく、自分の頭や気持ちでなぜ事件が起こったのかを忠実にわかろうとする。彼がそうするきっかけになったのは、なんといっても1話で明らかになった、おばあちゃんの過去と自分の出生の秘密があったから。そして栞子さん(剛力彩芽)と出会い、物語の素晴らしさ、本がつなぐ人と人との絆があると知って、今、彼の人生で初めて人の役に立ちたいと奮い立っているんじゃないかと思っています。

*栞子との関係も気になります。

やっぱり、自分に持っていないものを持っていたり、自分には縁がないと思っていたものを自然と近づけてくれるような人には惹かれますよね。大輔にとっては、栞子さんがまさにそんな女性で。今は店主とアルバイトという関係ですが、今後、どんな変化があるのか、僕自身も楽しみにしています。

*剛力さん、高橋克実さんとのお芝居はいかがですか?

タイトなスケジュールのなかでの撮影ですが、雰囲気はあたたかくて楽しいです。それは、剛力さんが主演としてしっかり現場を引っ張ってくれているからだと思います。古書にまつわる説明セリフの量がすごく多くて大変でも、疲れた顔ひとつ見せずに背中で引っ張ってくれるのがありがたいですね。ずいぶん年下ですけど、頼りがいのあるタイプだなって。志田役の高橋さんも、ひとつひとつのお芝居でその場をリードしてくださっています。原作の志田とはちょっと違ったアンティークな雰囲気をまとっているのもかっこよくて、ご一緒させていただけるのが嬉しいです。

*最後にドラマを応援してくださるみなさまにメッセージをお願いします!

多くのファンがいらっしゃる小説同様、ドラマ版『ビブリア古書堂の事件手帖』もたくさんの方に愛していただけるよう、スタッフ、キャスト一丸となって日々撮影に励んでいます。これからも丁寧に作品作りを続けていきますので、引き続きお楽しみいただけましたらありがたいです。よろしくお願いします!

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