鹿男あをによし
-スペシャル-

◎原作本紹介

「鹿男あをによし」
万城目 学著
幻冬舎刊

えらいこっちゃ、である。
机と布団しかない、6畳の小さい部屋で、私はあの話を書き上げた。
部屋は狭かったが、話はずいぶんデカいものに仕上がった。
何でも入れちゃえ、と存分に妙な話を詰め込んだ。
そのどこまでも法螺話だったものが映像になる、という。
これはえらいこっちゃ、である。
そういうことなら、もう少しやりやすい話にしたのに、というものである。
ところが、彼らはやるのだという。
技術の枠を集め、情熱の塊一つをもって挑むのだという。
さすがフジテレビ。
がんばれ共同テレビ。
頭の中にだけ生きていた鹿が本当に動き出す瞬間を、私は今か今かと待っている。

万城目 学

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