山田太一の『ありふれた奇跡』
第7回「恋物語」
(2009/02/06)

『ありふれた奇跡』は、若い男女の恋物語です。若い人と若くない人、今と昔で恋愛の形に違いがあるかと聞かれると、風俗やツールの変化で一見変わった部分が大きいようにも感じますが、僕はそんなに変わらないように思います。やっぱり2人でいたいと思うだろうし、基本的な心の部分は一緒なんじゃないかな。人間は30年やそこらでは変わらないですよ(笑)。

違いがはっきりしている部分はメール。これは昔はなかった(笑)。今回、加奈と翔太のやりとりにメールを取り入れたのは、若い2人だから当然のなりゆきというのもありますが、この作品においてはナレーション効果もあります。実際に会っていなくても対話が成立しているし、会話のようで文章体であったり、それがおもしろいなと思いました。
ちなみに僕は、普段はメールはまったくやりません(笑)。

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