Dのゲキジョー
〜運命のジャッジ〜

■えみりの家出
ちょうどその頃、これまで拝み屋に傾倒し、家族をないがしろにしてきたそのツケが一気に回ってくる事態がマリを襲う。
最愛の二人の子供が家を出て行ったのだ。平成7年の寒い冬の日、18歳になったえみりは家を出て行った。そして続けざまに息子も静かに姿を消した。

子供がいなくなり、マリはただひたすら働いてお金を返すだけの機械的な生活を送っていた。ただひたすら歌を歌い続けることが彼女の生きる支えであった。

全てを失いどん底にいたマリに、光明が訪れる。それは、平成12年8月、現在の夫、信行さんとの出会いであった。彼の存在が、マリを勇気づけ、マリのもとに居座っていた安達の兄も、マリの前から姿を消した。それは、13年にも渡って、4億円もの大金を食いつぶされた彼女が、その元凶である拝み屋から解放された瞬間だった。

そして翌年、マリは芸能生活30周年のパーティーで彼との結婚を発表。そこには、マリの結婚を心から喜ぶ息子とえみりの姿もあった。

昭和44年に19歳で歌手デビューし、翌年リリースしたシングル「経験」が大ヒット。一躍スターとなった彼女が2年後、西郷輝彦氏との結婚で人気絶頂のまま芸能界を引退。

しかし、彼との離婚の後、拝み屋によって、借金を抱え、家を失い、家庭崩壊、最愛の子供たちの家出など地獄の限りを見た辺見マリ。しかし今、最愛の夫を得て、新たな人生を歩んでいる。

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