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ここまで演じてこられて、尾元勇蔵はどんな人物だと思いましたか? |
こんな短い間に職を転々としていることを考えると、運が悪いだけじゃなく飽きっぽい人なのかもしれません(笑)。しかも、タクシードライバーや運送業はともかくヒーローショーの悪役や漫画家を目指したりもしていて選ぶ職業に一貫性がないんです。そんな状態の中で競馬までやってる。いい加減で変な人だなと思いつつ、どこか憎めない部分もあって、不思議な“冴えないおじさん”です。
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いろんな職業をできるということは、実は多才なのでは? |
ヒーローショーで怪人の着ぐるみを着てクルクル回ったりアクションをしたりしてるのには驚きました。尾元は意外に運動神経がいいんだと発見でしたね。もっとも楽屋に戻ってマスクを取った時に汗だくになってるというオチもありましたけど(笑)。
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これまでロスタイム中の主人公たちといろんな形で接してきた尾元ですが、演じるうえで意識していたことはありますか?
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一貫性を持たせてしまうと後々に辻褄が合わなくなりそうだったので、あまり深く考えずそれぞれの監督の指示にお任せして、その物語の台本に描かれている尾元を演じるようにしてました。“温水が演じる尾元”という根底があるので、芝居自体は特に意識していたことはありません。
僕自身こういった役は初めてで、主人公や物語が変わっていく中で同一人物として毎回登場させてもらえるのは楽しかったです。主人公の方たちもそうですが、尾元もかなり波乱万丈な人生を歩んでましたから(笑)。毎回が新鮮な気持ちで挑めました。見てる方が「なんだろ、この人。また仕事が変わってる」くらいに思ってもらえていれば嬉しいですね。
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たくさんの主人公のロスタイムをそばで見てきて、印象に残っていることはありますか? |
見てきたというより、たまたま居合わせてるだけなんですけどね(笑)。でも、どの主人公の方も、どの物語も毎回ほろりとさせられます。みなさん一生懸命にロスタイムを過ごしているので最後に死んでしまうのがとても切ないです。そういう意味では「看護師編」で延長戦が出てきて、希望の持てる終わり方だったのは印象的ですね。
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「特別編」では、そんな尾元が主人公になります。 |
自分が物語の中心にいる感覚はあまりないんですが、これまでとは違って主人公である尾元はロスタイムではないという、また新しい形の『ロス:タイム:ライフ』を楽しめてます。
事前に永山耕三監督から「いっぱい話してもらうよ」とは聞いてましたが、想像以上にセリフが多くてビックリしました(笑)。覚えるのに苦労してます。物語では、尾元が結婚して離婚した理由がわかるんですが、やっぱり男らしくなくて…(笑)。一方で、彩香さんに対して語る言葉に人生経験の豊富さやいい加減に生きてただけじゃないんだという重みを感じられて、尾元を少し見直しましたね。
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前編では栗山千明さん、後編では岸本加世子さん、全編を通して酒井若菜さんと3人の女性が登場しますが、共演されていかがですか? |
みなさん素敵な方たちで嬉しいです。ただ、僕だけじゃなくみなさん本当にセリフが多いのであまりゆっくりと話している余裕がないんです(笑)。合間には自然にセリフの読み合わせが始まったりして、いい緊張感を保ちつつ大変ながらも楽しく過ごさせていただいてます。
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最後に「特別編」のみどころをお願いします。 |
本人は接している人たちがロスタイム中だとは知らずにいたものの、たくさんのロスタイムに遭遇してきた尾元らしい、これまでとは違ったパターンの展開がお届けできると思います。尾元に関していうならば、過去のことや「ひきこもり編」で主審をしていたわけなど、いろんな謎が解き明かされるのでそちらも楽しみにしていてください。