――ここまで未来を演じてこられていかがですか?
未来は歩のことを決して見て見ぬふりはしないし、手を差し伸べる優しさと強さを持っている子。確固たる自分の世界観を持ちながら周りや人のこともちゃんと見ているし、余計なことは言わず、人のために動いてもそれを恩に着せるようなこともない。真っ直ぐに生きている感じは私の理想でもあるし、かっこいいと思う女性像そのもので、そういう女性を演じられるのはすごく嬉しいです。
――未来は関さんのイメージにピッタリです!
そう言ってもらえるのは素直に嬉しいです。現場では私が未来を演じやすい空気感をスタッフや共演者の方が作ってくれているので、そのおかげもあると思います。実際の私は未来ほどクールじゃなくて、一緒に話していると「もっとクールなイメージがあったけど違うんだね」なんて言われることもあります(笑)。
――“一匹狼”な感じのする未来ですが、歩には初対面の時から笑顔を見せていましたね。
純粋に歩が好きなんだと思います。未来は人付き合いが嫌いなわけではなく、あまり上手じゃないんです。そういう中で最初から気軽に話しかけてくれて、何事にも一生懸命で明るく頑張っている歩は未来にもまぶしく映っていると思います。いちいち言葉にしなくても、お互いウソのない信頼し合える関係なのは素敵ですよね。未来は戦っている歩を応援してあげようとか励ましてあげなきゃとか立派なことを考えているわけではなく、ごく普通の友達として正しいことをしている歩に「それは正しいことだよ」って言ってあげたいという当たり前の気持ちで一緒にいるんだと思います。
――それでも未来がいたことで歩は立ち上がる勇気が出たんだと思います。
勇気は未来が与えたものではなく歩が本来持っていたもの。歩は元々強くて優しい子で、未来はその背中をちょっと押してあげただけです。2人の関係は一方的なものじゃなくて歩に足りないものを未来が、未来に足りないものを歩が持っていて、お互いに何かを補っているんです。そういうことを自然に感じ取れる関係です。
――逆に、未来が歩に影響を受けていることはあると思いますか?
影響とは違うかもしれないけど、人付き合いが上手ではないうえに家庭の事情もあってあまり学校に行かない未来にとって「未来がいたから私は立ち上がれたんだ」と言ってくれた歩の言葉は、支えにもなってるしすごく嬉しかったと思います。
――劇中で繰り広げられているいじめを、関さんはどう思いますか?
すごく怖いです。実際にこんなことをされたら被害者はずっと立ち直れないんじゃないかと思うほどひどいことばかりです。最初にいじめのシーンを目の当たりにした時は、あまりに歩がかわいそうで「もう少し穏やかにいこうよ…」と、つい言葉に出してしまいました。絶対にやっちゃいけないことだと思います。
――自分なら未来や薗田のように行動できると思いますか?
できると思います。ただ、私はクラスメートだけじゃなく未来や薗田も少しクール過ぎると感じていて。次のいじめのターゲットになるのが怖いとか仲間がいないとイヤだから口を出さないクラスメートの行動はなんとなくわかりますが、歩と一緒にいる未来や薗田でも愛海たちに直接「やめなよ」と言うことは少なくて、あまり争おうとはしないですよね。私だったらいじめが目の前であったら、こんなにシビアには受け止められない。今、この年齢になったから言えることかもしれないけど、その場ですぐ止めに入ると思うし、そういう人でありたいと思います。
――物語も佳境に突入しましたが、関さんが今後の展開で望むことは?
歩の笑顔がたくさん見られる展開になればいいなと思います。これからどんなことが待っているのかわからないけど、どんなことがあっても今の歩と未来の関係は絶対に変わらない自信があるので、もっと一緒にいっぱい遊んで楽しい学校生活を送れればいいですね。あとは、いじめていた人たちに自分がどれだけひどいことをしてきたかに気付いて欲しいです。いじめのつらさやひどさが視聴者の方にもしっかり伝わればいいと思います。