Q・演じられている正一は、最初からコトー先生こと五島健助の理解者ですよね?
「コトー先生を連れて来た男ですからね。自分自身が島で育っているので、島民のほとんどが顔なじみ。その島の生活では、子供が急に熱を出したりとか、医師の力が必要な時もあったと思います。みんな、医者とか病院の必要性を感じていたけど“来手”がなかった。正一は、民生課課長という立場もあるから、そりゃもう日本中駆けずり回って医師を探して来たんですよ。ですから、初めにコトー先生を島民がいぶかしく感じていた時から、正一はコトー先生を手助けして行こうとする立場なんです。島民の気分や感情をコトー先生に伝えたり、逆にコトー先生の考えを島民に伝えたりする役目ですね…」。
Q・収録の様子はいかがですか?
「意外とこれは、共演者の印象にもなるんですけど…。最初に顔ぶれを見た時に“面白いな”って。割と過酷な現場に耐えられるような顔ぶればかりなんだよね。少々の事じゃ文句を言わないような人ばかりでしょ? 吉岡君とか時任君とか、女優でも大塚さんとかさ。なんか“僻地役者”って感じがしたんだよね(笑)。で、収録が始まったら案の定、もうすごいんですよ。撮影時間も長いし、カット割りも執拗なまでに多いし…。でも、誰も文句言わない。まあ、スタッフの方が大変だと思うけど。“睡眠時間がない”って、言ってるからね。だから、エピソードと言っても“大変だなあ”と、思って眺めてますけどね」。
Q・吉岡秀隆さんの印象は?
「見ていて“大丈夫かな?”と思うほど、真面目で…。息が抜けているのかなぁと。演技は、無理に作っていませんし。小さい頃から役者をやってきて演技が身についているんです。すごくナチュラルですよ。そんな吉岡君とは“役者について”とか“役について”なんかは一切話していません。もう、ほとんど待ち時間の雑談とかですね。他の役者さんとも飲みに行ったりして、笑い話をしてますよ。まあ、みんなで楽しく飲んでいます」。
Q・では、正一の娘、彩佳を演じる柴咲コウさんは?
「面白い娘ですね。歩き方というか…走ったりすると、跳ねている感じなんだよね。彼女が走るシーンを遠くから眺めていると、面白いですよ」。
Q・ロケ地、与那国島はいかがですか?
「僕、10年ぐらい前にプライベートでも行ってるんですよ。その時は、石垣島からフェリーで行ったんですけどね。収録で泊まっているホテルが、偶然にもその時と同じだったんです。島は、全然変わっていませんでした」。
Q・与那国島の魅力は?
「人が少ないっていうのもあるんじゃないでしょうか? みんな“無理しないで生きている”という感じがします。それから、島には何でもあるわけではありません。その“ない加減”が、またいいんじゃないかと思います」。
Q・最後に、ドラマの見どころをお願いします。
「役者が自分から“ここ見どころです”って言うのも、照れるから…。本当はね、映像が出来るまでの事情の方が面白いんじゃないかと、僕は思ったりするんだよね。例えば、あるシーンで、途中から撮影が一週間ぐらいとんでいたりする可能性もあるし。一方向は、撮っていても、逆からのカットは別の日に撮影していたり。何シーンもあると思いますよ。それを、みなさんも発見してみてはどうですかね?(笑)」。