インタヴュー

連続ドラマは3年ぶりの出演となりますが、オファーを受けたときの気持ちはいかがでしたか?
3年ぶりということはあまり考えなかったですね。連ドラは、ひとつひとつのお話を積み重ねてストーリーを作っていく良さがあるので、吉良奈津子という女性がハードルをどう乗り越えていくのか。模索しつつも、一生懸命楽しみながら演じていきたいなと思いました。
井上由美子さんが書かれた台本を読んだときの感想は?
働きながら子育てをしている方の日常ですね。会社でのプレッシャーとか、頑張ろうという気持ち、すごく考えることがたくさんありました。ベビーシッターさんをお願いするのですが、ある程度、信頼をして任せていかなければいけない部分は緊張感もあります。1話は導入部分ですが、この先どうなっていくのか、すごく期待感のある台本だなと思いました。
かなり鋭いセリフもありますが、1話で印象に残ったセリフはありますか?
仕事で色々あって、ちょっと酔って帰ってきたときの旦那さん(原田泰造)とのやりとりで、「男は、当たり前のことをしても、してやったって言えるんですから〜」ですね。仕事の部分で言えば、彼女の性格をビシッと言い当てているのが、「私、負けるのが嫌いです」と言うセリフ。あの言葉は大事に演じていきたいなと思っています。
演じられる奈津子の印象は?
仕事をバリバリしていた時は、自分にも仕事にも自信があり、部下も多く、職業柄、自分の意見をはっきりと言うことも彼女の仕事でした。仕事で自信を積み重ねてきているので、指示出しする立場の強さやプライドも持ち合わせていそうです。そこは自信を持っている女性として演じたいなと思っています。
女性管理職という役柄ですが、参考になる方はいますか?
近いところにはなかなかいないですね。大企業の管理職は自分とはかけ離れていますし、知らないことも多いので、このドラマを通じて知ることができたらいいなと思っています。管理職になった方々はどうやって仕事と家庭を両立させているのか、待遇の違いはあるのかなど、私自身すごく興味深いので、台本をすごく楽しみにしているところです。
母親役としては?
奈津子は、ある程度のキャリアを積んで長いこと仕事をしてきた流れのなかで結婚して子供に恵まれたのが40歳手前だったという設定です。出産の時期は人それぞれなので、いろいろな感情があると思いますが、20代で産む子育てと、40歳で産む子育てでは、その人の人生経験としても違いがあると思うんですね。そこの部分では、今の実年齢に近いので落ち着いた目で子供を見られる部分があるのかなと思っています。
実際に演じてみて台本を読んでいた時との違いは?
保育園の送り迎えのシーンが多く、子育てをしている部分での奈津子の方が多いので、挨拶の仕方などがちょっと素に近くなってしまったかもしれません。「これでいいのかな」と思いながら(笑)。会社のシーンの撮影はこれからですが、楽しみにしています。
奈津子役とご自身で「ここが重なる」という部分はありますか?
仕事へ出かけるときに子供にちょっと後ろ髪を引かれる感じはありますね。頑張って笑顔を作って、こっちも不安だけれども、「いってきます」なのか「いってらっしゃい」なのかを言う。そこは「懐かしいなぁ」と思いながら演じていました。そういう部分は本当に近いので、ちょっと素っぽいところが出てきそうです。あまり考えなくても。むしろ、もう少しドキドキした方がいいところで結構ドーンとし過ぎてしまって、監督から「もうちょっと慌てる感じで」と言われてしまいました(笑)。
奈津子の息子・壮太役を演じる髙橋幸之介くんは、松嶋さんにすっかりなついているようです。
昨日4歳になったばっかりなんですけど、すごく無邪気なのにとってもしっかりしていて。「奈津子さん可愛い」って言ってくれたんですね(笑)。女の子に言われるのとは違うキュンがありました。例えば、娘に「かわいい」って言われると、「あ、ありがとう!」って返せるんですけど、男の子に言われると「ありがとう♥」という感じになりますね。男の子は男の子なんですね。ちょっとキュンとするようなやりとりがあります。人懐っこくってちょっかいを出してくれるので、すごくやりやすいですね。
奈津子のかつての部下・高木啓介役の松田龍平さんの印象はいかがですか?
必要な時にしか動かない、ハシビロコウのような落ち着きとオーラを持っていらっしゃる。先日、二人でやりとりをするシーンの読み合わせをしたんですが、(台本を読んでいた時と)やはり目と目を合わせてお芝居するのが特に違う方のような気がして。勝手な私の想像ですが…。その後、ご一緒したら、それが、水と油のような関係としてピッタリだなと思えましたので、今後の展開で楽しみな部分でもあります。そう言いながらも、一つのプレゼンに向けて一緒にやることにもなりますし、「仲良くなったの?」と思わせておいて、実は犬猿の仲的な部分も、見どころになりそうですね。
優しい旦那さん・浩太郎役の原田さんはいかがですか?
本当に優しそうな、イメージにピッタリの方でした。奈津子の方が、わりとなんでもハキハキと物を言うタイプなので、それを大きく包んでくれる旦那さんなんじゃないかなというふうに思っています
ご自身は、奈津子と浩太郎のような夫婦はどう思われますか? 妻が旦那さんについていくタイプの夫婦がいいと感じますか?
両方必要ですよね。頑張って突っ走っている時は、「自分は正しい」と思って一生懸命突っ走っていますよね。でもいつか、「あれ、これで正しかったのかな?」と、ふと立ち止まることがあります。そんな時、「いいんじゃない?」と言葉をかけてくれたり、もしくは「方向が違うよ」とビシッ言ってもらったりしたいので、両方なのかな、と思います。
最後に視聴者のみなさまへ、メッセージをお願いします。
会社の人間関係、子育て、夫婦、嫁姑など、「あ、あるある」ということがたくさんつまっている作品です。吉良奈津子はハッキリと物を言う女性なので時にちょっとイラッとさせるところもあるかもしれませんが(笑)、母になったことや待ち受ける数々の試練を乗り越えることで彼女の心境も変化し成長していきます。職場復帰された方にもこれから仕事を続けていきたい、この先を考える方にも共感して楽しんでいただけると思います。多くの方に見ていただけたら嬉しいです。