毎週木曜よる10時 放送 EVERY THURSDAY 10:00P.M. 嫌われる勇気

2017.3.9 THU. UPDATEインタビュー#4 INTERVIEW

大文字哲人役 椎名 桔平さん

中盤過ぎから、それまで警察のパートナーだと思っていた
大文字の言動が怪しくなってきています。

心理学の教授で警察に協力するコンサルタントであることは変わりなくとも、出てくるだけできな臭い感じになっていますよね。僕が今言えるのは、庵堂くん(香里奈)の誘拐事件に何らかの形で関わっていて、人が知らないことを知っている…もっといえば、すべてを知っている、のかもしれないということです。だからといって、それが悪人なのかどうかは、分かりませんが…。ただ今は、セリフを覚えるのに集中していて、それ以上のことは考えている余裕はないですね(笑)。大文字として、アドラー心理学をみなさんにお伝えするという役割を第一に担っているわけですから。

青山(加藤シゲアキ)を通じて視聴者に説明する役柄ですが、
大文字を演じる上で心がけていることはありますか?

青山くんとの会話を見ていただくことで、アドラー心理学の基本が見る人にもスーッと届くのがいいわけですから、セリフ重視のお芝居で、それ以外の余計なことは極力入れないようにしています。ほとんどが説明ゼリフで、しかも分量も(台本)3~4ページ分に渡ることもあります。それをイスに座り動きがないなかで淡々と伝えていくというのは、非常に難しいことなんです。似たような言葉、同じような言いまわしも多いので、そこを混同しないように、気を付けながら言うようにしています。

椎名さんご自身は、
アドラー心理学に触れてみてどのような印象を持たれましたか?

アドラー心理学は「勇気の心理学」と言われるそうですが、今の社会においては必要な心理学だろうと思います。世界では結構ポピュラーだそうですね。でも、日本やアジアでは、積極性や大胆さがあまり良しとされない土壌があるからか、なじみが薄かったようで。それが、最近は価値観の変化や社会のバランスが変わってきたこともあって、個人の自由度も増してきた。反面、インターネットの影響で情報過多になり、何をチョイスしたらいいのか、どうやって生きたらいいのか分からない、と迷いを抱えている人も多いようで。そういう人たちに指標をさずけてくれるきっかけになるのではないか、と思います。

そのアドラー心理学を体現する蘭子には
どのような印象がありますか?

人はないものねだりをするもので、自分が生きられないように生きている人を見ると、うらやましくなるものですよね。だから安堂くんを見て、ここまではできないけど、確かに言うことは間違っていないし、カッコいいし、普段の生活のなかで理不尽だと感じた時には私も言ってみようかしら、とちょっと勇気付けられる人がいるのも理解できます。香里奈さんが、そこを感じさせるように演じていらっしゃるからだと思いますが。

10年ぶりに共演された香里奈さんはいかがですか?

庵堂蘭子のように強い個性的なキャラクターを演じる場合、衣裳、メイク、セリフの言いまわしを含め、演じながら固めていくというケースもあると思うんですけど、彼女は、最初からいろいろなものをそぎ落とし、「庵堂蘭子はこう」と決めていた気がします。潔さや勇気を持って、そこを表現しているのが分かりましたので、素敵な女優さんになられたな、と感じました。

ポスターでは、大文字が蘭子に銃口を向けているように見えるのが、
何かを象徴しているようで気になります。

それはどうなんでしょう。何もないかもしれませんよ(笑)。

青山役の加藤シゲアキさんとはいかがですか?

原案の書籍は、アドラー心理学を教える哲人と、教えを乞う青年の対話がベースですが、ドラマでその青年にあたるのが青山なんです。加藤くんは、青年の果たす役割を青山としてきっちりと果たしているように見えますし、青年や青山が持つみずみずしさ、チャーミングさを、彼自身も持っているように感じます。

その青山は刺され、蘭子も誘拐されたまま最終回を迎えます。
最後に、視聴者のみなささまにメッセージをいただけますか?

謎解きは、最終回のお楽しみにしてください。心理学の部分に関しても、最後まできっちり描いているので楽しみにしてほしいです。あなたが自分のために生きなければ、誰が自分のために生きてくれるのか、という大文字のセリフにあったように、自己中心的かどうかは置いておいて、まず自分が正しいと思ったことをやる、自分らしく生きるという勇気を視聴者の方に感じてもらえるようであればいいな、と思っています。簡単なようで簡単ではない「勇気を与えられる」という可能性を秘めたドラマになっていると思いますので、最後まで楽しんでご覧いただければ、と思っています。