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最初に台本を読んだときの印象は?

まず、タイトルがなかなか珍しいですよね。インパクトがあると思います。考えれば考えるほど、深いタイトルでもあるんじゃないでしょうか。「何を教えてくれるんだろう?」「大切なことって何だろう?」ってね(笑)。台本を読んだときに感じたのは…ひと言で言ってしまえば、僕らのような世代でも、青春ドラマのハラハラドキドキする感じというか、胸騒ぎがする感じというか、そういう気持ちになりました。「主人公たちはどう葛藤していくんだろう?」と、先の展開が楽しみでした。
今回は、教頭先生という役柄ですが…。

プロデューサーと話をしていて「なるほど」と思ったんですけど、これからそういうエピソードが出てくるのかどうかはわかりませんが、この鶴岡という人物も教え子と結婚している、という設定があり…。少なくともこの人物に関しては、若い世代の恋愛に関しては寛容というか、若い人の感覚を信頼しているような包容力がある先生なんじゃないかな、と思うんです。杓子定規の教育者という感じではなく、リベラルな、人間としての温かみがあるキャラクターなんじゃないかと思います。
でも、教頭という立場上、辛い決断をしなければならないですね。
そうなんですよね。立場上、柏木先生のことを庇うばっかり、というわけにはいかないですからね。
教師という職業に対して、風間さんご自身はどんなイメージを持っていますか?

僕は、中学・高校と割りと自由な教育環境にいたんです。私立の学校で…ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、小原國芳さんという方が創設した玉川学園というところに通っていたんです。だから、教育者というとまず小原國芳さんがイメージされるんです。彼が唱えていたのは全人教育というんですけど、具体的にいえば、野良仕事もできればバイオリンも弾ける、という…。もちろん、学問も必要ですけど、スポーツ、演劇、音楽といった人間文化そのものに力を入れる教育者なんです。なかなかそういう理想の教育を実現するのは困難なことかもしれませんが、ひとりひとりの個性を引き出す、それを伸ばしてあげる、ということが必要なのではないかと思います。
そのときの経験は、いまの風間さんにも何らかの影響を及ぼしていると思われますか?
そうだと思います。もう成人していますけど、僕もふたりの子どもの親ですし、それぞれの持っている良いところをできるだけ見つけてあげよう、やりたいことをやらせてあげよう、と自然とそういうスタンスで接することができたのは、きっと玉川の教育のおかげではないかと思っています。
いまどきの子どもたちは、昔とは彼らを取り巻く環境も随分違いますし、情報過多なところもあるように思います。先生たちも大変かもしれないですね。

ニュースで、子どもたちの携帯電話のフィルタリングがどこまで実施されているのか、というのを見ましたけど、被害にあっている子どもたちが実際にいるわけですからね。子ども同士も、直接ケンカしたりしないで、携帯サイトで誹謗中傷したり…そういう時代ですからね。いままで考えられない環境になってきているのは確かでしょう。いじめ問題とか校内暴力もいまだにあると思いますし、決していい環境ではないですよね。
今回の現場は若いキャスト揃っていますが…。
みなさん、旬の俳優さんたちですからね。戸田恵梨香さん、三浦春馬くんはもちろんとても魅力的な俳優さんですが、オーディションを勝ち抜いた武井咲さんも、とても目力が強くて印象的ですよね。
彼らとは、どんな風に接しようと思っていましたか?

友だちになりたい、と思っていました(笑)。最近、どこの現場に行っても最年長になっちゃって(笑)。僕も若いころそうだったんですけど、先輩の俳優さんにはなかなか口がきけないんものなんですよ。今度は僕がそういう立場になってしまいました(笑)。若い子が気軽に声をかけてくれなくなっちゃったのが寂しいので、僕の方から懐に飛び込んでいこうと思いながらやっています。
きっと、若い役者さんたちは、悩んだり、壁にぶつかったりしていると思います。そんなときに風間さんのひと言があれば随分励まされると思います。
そういうときに、何か上手いひと言でも出ればいいんですけどね。僕の方が悩んでたりして(笑)。
