いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 毎週月曜 夜9時 Every Monday 9:00P.M.

2016.2.18.Thu Update トピックス #9 Topics

セットツアー開催!

先日、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の撮影で実際に使用されているスタジオセットを見学するツアーが行われました。
参加してくれたのは、抽選で選ばれた視聴者のみなさん。セットのデザインを手がけた美術デザイン担当・宮川卓也氏のナビゲーションで見ていただいたのは、音(有村架純)のアパート、音や朝陽(西島隆弘)らが働いている介護施設『春寿の杜』の事務所とバックヤードの一部、そして音や練(高良健吾)たちのたまり場にもなっている静恵(八千草薫)の家のセットです。

宮川さんのコメント

セットが出来るまでの準備期間は?

台本をもらってから考え出すんですが、具体的に話が進みだすのはロケハンが始まってからだったりするんですね。その間、頭の中で何となく考えてはいるんですけど…。ひとつのセットにつき、大体実作業に入って3日間くらい。それで一回監督に確認してもらって、そのやり取りを含めるとさらに1週間プラス、そこからOKが出て細かい図面を起こすんです。壁色をこうしたいとか…。その発注を行って、建込み期間は大体2週間ですね。

参考にされた建物はありますか?

この時も何件か回ったりはしましたが、こういう仕事をしていると普段からいろいろと見て回っているんですね。「この壁、おかしいつくりだな」とか、叩いてみて「あ、これ鉄なんだ」とか(笑)。その蓄積でやっている方が多いかもしれないですね。

苦労した点は?

美術として、これといってアピールポイントがあまりないというか…。音や練も裕福なわけではないですし、介護施設も一般的な施設ですから。そういった中で考えたのは、まず音と練の差をどう見せるか、ということですね。台本のト書きではどちらも「木造建築」としか書かれていないので、そこでふたりの性格的な色付けをどうつけて、それをどういう空間に広げていくのか、ということは監督とも話をしながらやりました。意外と地味な作業だったりもするので一番見えづらいですけど、一番苦労したところだと思います。練は、福島で畑仕事をしながら育って、あまり他のことに興味がない。僕的には、月9なのでもうちょっとぶっとんだ設定も考えていたんですけど、監督とも話して、「やっぱり練は木造建築の昔ながらの家に住むんじゃないのか」という風にまず決まりました。で、音の方をどうするのか、となったんですけど、音もト書きでは木造アパートということだったんですけど、それをちょっと変えて鉄筋造りの建物に変えて…。カットバックとかするときに音の部屋と練の部屋が同じようなものに見えてしまってはまずいので、色味の変化をつけて、練の方は渋みのあるセット、音の方は少し淡い色、という風に差をつけました。

壁紙なども工夫されていますね。

僕も学生時代、かなり貧乏生活を送っていて、質素というか何もなかったんですよね。ただ白い壁があったりして。そういうところに敢えてレトロ柄の壁紙を入れたりして、それを色あせさせたり、さらに上から色を塗ったりしてDIY感を出したり…。レトロ可愛いけど、音は意識していない、みたいな。地味で目立たないですけど、そういう工夫をしています。

時間が経過するドラマということで工夫された点は?

音はあの部屋に根をおろしている、ということなので、最初は洗濯機もなくてコインランドリーに行っていましたけど、5年後には部屋に洗濯機があったりとか、料理が得意なので調理器具が増えたり、電子レンジがあったり。暖房器具やカーペットも入って、生活しやすいような空間にはなっています。

静恵さんの家のポイントは?

静恵さんの温かさをどれだけセットに反映できるか…。包み込むような感じですね。多分、古い家って懐かしさを感じるところがあると思いますので、そういうところは崩さずに。あとはこたつという最強の武器があるのでどんと置いきました(笑)。

今回、参加者のみなさんには、音の部屋で桃の缶詰を持ったり、春寿の杜事務所で朝陽が使ったデスク周りなど、思い思いの場所で写真撮影もしていただきました。