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物語はそれぞれが文哉を探すことで話が進んでいきました。被害者家族には、恨みをぶつけたいという思いもありましたが“どうしてあんなことを?”という思いは加害者家族も共有しています。文哉が新たな事件を起こしたことで、それぞれの家族と会うことになりました。10話では自殺しようとした文哉を洋貴が助け、話す機会を得ます。すると文哉のリアクションは周囲の人たちが思う“犯人”のイメージではありませんでした。その衝撃は、洋貴だけでなく双葉にとっても“自分たちは何のために15年間苦しんできたのだろう?”と、思わせるものだったのです。最終回は、そんな思いをさせられても、引き続き“生きていかなければならない”…しかも、今までの15年間のように重く淀んだ雰囲気の中ではなく、自分たちの心に一応の区切りをつけて明日を迎えていく、という洋貴たちの姿を描きます。見て頂きたいのは、やはりお互いに惹かれ始めている洋貴と双葉がどうなるのか? 同時に、文哉の心に何が欠落しているのか? も、少し見えてきます。文哉自身も改めて人としての一歩を踏み出すイメージになると思います。勧善懲悪のストーリーではないので、ご覧になられた方それぞれに違った感想を与えるし、心への響き方も異なったラストになるでしょう。“妹が殺される”という極端なことはないにしても、みなさんそれぞれに良いこともあり悪いこともあり、泣きたいことや叫びだしたいこともある日々を送る中で、新しい朝日を見て希望を持つような…最終回のシーンで言えば、洋貴と双葉が見せる今までになかった笑顔の意味を考えて頂けたら、と思います。
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永山 耕三監督
代表作:『東京ラブストーリー』、『ひとつ屋根の下』、『ロングバケーション』、『スローダンス』、
『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』
