雨宮健二(三崎文哉)役をオファーされた時は、いかがでした?
最初に話の概要を読ませて頂きました。すごく意味のある作品だと思ったんですけど、読んで行くうちに“あれ? この事件を起こした役を演じるのが自分なんだ”と気づいて…。もちろん、これまでも全ての作品で与えられた役を丁寧に演じて来たつもりなんですけど、今回はいつも以上に想像力を働かせて、いろいろな事を考えながら演じなくてはいけないと思いました。僕が演じる文哉が起こした事件から全てが始まる物語なので、全てのシーンに関わる事になるんだと思っています。
世の中には本当にたくさんの事件がありますけど、それぞれの背景は全く違うと思います。だから、文哉は誰かを参考にしてはいけないと考えました。本当に台本で表現されている事、家族構成や他の人のセリフ…この人たちと15年前に関わっているから、こうなっているだろう…ということを大切にしています。雨宮健二と名前を変えているんですけど、僕は文哉を強く意識しています。
理由は分かりません。僕は特殊な役を演じさせて頂く機会が多くて…。僕自身におかしな部分がたくさんあるのかな?(笑)。僕自身も、普通では考えられない事をしてしまう役に興味があります。それは、犯罪を犯してしまう役だけではありません。そんな気持ちが僕から出ているのか、周りの人が感じて下さっているのかも分かりません。でも、今回、この役をオファーして下さったスタッフの方には感謝しています。僕自身も演じてみたいと思える役です。
純粋な男なんじゃないかと思います。純粋であるが故に、怖い…。イメージしているのはものすごく冷たくて、透明で、深い深い湖…ドラマでもキーとして湖が登場しますけど…深すぎて底が分からないような人物に見えたら良いと思っています。抽象的で申し訳ないのですけど“透明な湖”です。
僕自身、ニュースなどで凶悪な犯罪を犯した人物を見たとき、その人物が笑ったりするとすごく違和感を覚えます。文哉は、そんな感じで見て欲しいというか…。このドラマが放送されている間は、僕のこともそう見て頂けたらと。例えば、バラエティー番組などの僕が笑っているのを見たみなさんが“おい、風間笑ってんじゃないよ”って思ってしまうぐらいの違和感が出せたら良いかと。また、ちょっと極端かもしれませんけど、このドラマを見て僕のことを大っ嫌いになってくれる方がいるとしたら、それも素敵なことだと思っています。
このドラマは犯罪心理を描くものではないと思います。もちろん、プロットも頂いているので、文哉の犯行動機や今、何を考えているのかなどは、全部僕の頭の中には作っています。ただ、それが作品に描かれるかどうかはまだ分かりません。それよりも、こんなに辛い事、大変な事があっても、がんばって生きてゆこうとする人たちを描く作品ですから。
最後に視聴者のみなさんにメッセージをお願いいたします。
プロデューサーや監督とは、いつも僕の役についてではなく作品全体のことを話し合うことが多いです。その中でも、どうしたら希望を感じられる作品に出来るかということ。それだけ、役者のみなさんも真剣に取り組んでいます。僕の役は暗い部分なんですけど、作品は光あふれる明るい作品だと思っていますので、みなさん是非ご覧下さい。