9年間務められた“うたのおにいさん”を卒業した後、初めてのドラマ出演となりますが、オファーを受けた時の心境を改めて教えてください。

横山

歌とお芝居は全然ジャンルが違うものなので、『おかあさんといっしょ』(NHK・Eテレ)を卒業して、こんなにすぐにドラマのお話をいただけるとは思っていませんでした。しかも、プロデューサーの方から熱い思いをうかがい、「これはぜひやらせていただきたい」と思いました。

四十万という警官の役にも惹かれるものがあったようですね。

横山

僕自身、昔から子供と歌が好きだったので、高校生の頃に「うたのおにいさんになりたい」という夢を持ち、それを叶えることができました。四十万も、小さい頃から警察官に憧れ、夢を叶えたというところが、自分にちょっとシンクロするな、と感じました。それと、四十万が、市民を守ったり人の役に立ちたいと思っているところも、多くの人の心に届く歌を歌いたいと思っている僕に近いものがあるのかな、と。そういう意味で、気持ち的にすごく親近感を持てる役だと思いました。

インタビュー

撮影では、当初「緊張する」とおっしゃっていましたが、現在はいかがですか?

横山

最初は、ただただ緊張していましたが、渡部(篤郎)さん、橋本(環奈)さんやスタッフのみなさんが「ここはもっとこういう感じで言ったら面白いんじゃない?」ですとか、「こっちを向いたほうが顔がよく映るよ」といったアドバイスをしてくださったり、右も左も分からない僕にすごくよくしてくださるんです。四十万のキャラクターも、現場のみなさんで作り上げてくださっているように感じますし、みんなで『警視庁いきもの係』をいいドラマにしていこう、というエネルギーをすごく感じますので、日々の収録はすごく楽しいです。僕も、作品のひとつの力になれるように頑張りたい、という決意を持って撮影に臨んでいます。

それにしても、制服がお似合いですね。

横山

警官の制服を着てお芝居をできる機会なんてあまりないですから、すごくうれしいですし、これを着ると警察官になった気分になれます。街で実際の警官の方を見かけると、着こなしや動き方が気になってチラチラと見てしまいます。向こうからしたら「あの人、すごい見ているけど…」なんて思われたかもしれませんが(笑)。

インタビュー

両手で敬礼をするシーンがあり面白かったですが、あれは、アドリブですか?

横山

いえいえ、あれは渡部さんのアドバイスなんです。最初に衣装合わせでお会いした時に、「警官役で大事なのは敬礼だよ」と教えていただき、敬礼の時の手の角度を教えていただきました。それで、実際に一緒のシーンでやってみたら、いつの間にか「両手でやってごらんよ」なんて言われまして、やってみたらそれが採用されたという…(笑)。

先日の制作発表で、「四十万が刑事になったらうれしい」との願望を明かされました。ほかに、このドラマでの夢はありますか?

横山

もっと動物とからめたらいいですね。同じ現場にいるとか、リスザルと格闘した、といった設定は出てくるのですが、実際に、動物と一緒に何かをするというシーンがまだないので、そういうシーンがあればうれしいです。僕は鳥が好きなので、1話の十姉妹とか、6話のヨウムとからみたかったです(笑)。動物は、全般好きなんです。四十万はまだ行く機会がありませんが、“いきもの係”のセットにミニチュアホース、大きな亀、イグアナ、ミーアキャットといった珍しい動物がいるので、いつか訪問してみたいです。あ、唯一苦手なのがウサギです。子供の頃にエサやりをしていて、手を噛まれてから、ちょっと怖いですね(苦笑)。

インタビュー

最後に、視聴者のみなさまにメッセージをお願いできますか?

横山

この作品は、動物と関わりながら事件を解決していく異色の刑事ドラマです。刑事ドラマとはいえ、“コミカル・アニマル・ミステリー”という通り、コミカルさもありながら、動物のちょっとした知識も得られるミステリーで、小さいお子さんから、おじいちゃん、おばあちゃんの世代まで、家族みなさんで楽しんでいただけると思います。四十万のちょっと“アツい”思いも感じ取っていただけたらうれしいです!

インタビュー

BACK NUMBER