おふたりは今回が初共演となりますが、お互いの印象をお聞かせください。

橋本

今までドラマや映画を見させていただいていたので、お会いする前はすごく緊張しました。実際にお会いしたら、現場に入っていらっしゃった時にパッと空気を変えられるような方で、その第一印象に圧倒されましたが、これから撮影でどんなふうにご一緒できるのか、楽しみです。

渡部

彼女は、僕のところの次男と同い年なんですよ。チャーミングだし、しっかりしていて素晴らしいと思います。出身が福岡なんだよね? この前、熊本、長崎をまわって福岡に1泊したなんて話をしたんだけど…興味なかったよね(笑)。

橋本

全然、そんなことないです! ちゃんと聞いていましたよ(笑)。

渡部

ご本人はどう思っているかは分からないですけど、この年齢で現場を背負ってやっていくって大変だと思うんです。そこは、やっぱり我々が守っていくべきなんじゃないかな、と思っています。

橋本

ありがとうございます!

intv

須藤と圭子は、「警視庁いきもの係」でコンビを組むことになります。原作、台本を読んでいかがでしたか?

渡部

原作を読んですぐに「これは面白い」と思いましたし、台本も、原作のニュアンスを ちゃんと残しつつ書かれている面白い本でした。僕はこれまで何本か刑事ドラマをやってきたけど、「こういう切り口があるんだ」って。動物を保護する部署にいて、気づけば事件も解決しているという。見たことがないような作品になりそうです。

橋本

動物がたくさん出てくるんですよね。猫や犬はあっても、撮影で小鳥、ペンギン、ヘビといった動物と触れ合えるなんてあまりないことなので楽しみだなと思いましたし、この動物たちがキーとなり本格的な謎解き事件ものとしてもしっかり構成されているストーリーだなと感じました。

渡部

須藤は、おじさん特有のつまらないギャグを言うんですけど、それを薄は全然分からないんです。そういうことも面白いなぁ、と。

橋本

台本を読んで私の時代には使われなくなった言葉が分からなかったので、検索したという話をしたら、スタッフさんに「環奈ちゃん、それ知らないんだ?」と言われました。

渡部

「混ぜるな危険」って知ってた?

橋本

いえ。知らなかったので調べたら、洗剤の画像が出てきました。須藤さんが言うギャグを圭子は分かっていないから自然とスルーしちゃってるんですが、私も分かっていないのでこのスルーは地でした(笑)。

渡部

あははは。だけど、この作品はかなり面白くなりそうだよね。僕も、かなり気合が入っています。

intv

それぞれの役柄についての印象を教えてください。

橋本

圭子は、結構変わっている子だと思いました。動物飼育の専門家で、動物が大好きだし大事に思い過ぎて、優先順位が人間より動物のほうが上なんです。事件が起こっても、圭子は犯人逮捕には興味がなくて、そこにいる動物を保護することしか考えていない。すごく堂々としていて、人からどう思われても気にしないようなところは、カッコいいと思います。

渡部

ホント、そうだよね。須藤は、そんな薄のことを最初は怪訝(けげん)そうに見ているんだけど、動物の命を守るのは人間として大事なことで、須藤もそこを分かるから、しばらくすると薄の側に立つようになって。一方で、須藤は、捜査一課で“鬼刑事”と呼ばれていたけど、ケガを負い記憶を失くしたりして、今はごく普通の警部補になっている。今は普通、でも、昔は鬼刑事と言われていた人だということを感じさせる役作りをしていきたいと思っています。僕自身に“鬼”の部分がないので、難しいよね(笑)。

橋本

圭子を演じる上で意識するのは、オタクといってもいいくらい、動物好きな人に見えるようにするということです。セリフの中にも、動物について語るところがあって、そこはすごく熱を持っているし、分量もあるんです。カタカナも難しい言葉も多いんですが、意味を分かっていないとしゃべれなかったりしますので、私自身も動物の知識を蓄えようと思い、いろいろ調べたり勉強もしています。

ちなみに、おふたりは動物は好きですか? 

橋本

好きです! でも、昆虫系は苦手です。小さくて足が多くなるほど苦手になっていきます(笑)。

渡部

僕は、好きとか嫌いとか思ったことはないですね。乗馬をずっとやっていたので、馬は好きです。

intv

今回は、スター猫のティティもレギュラー出演しますね。

橋本

ティティは、おとなしくてすごくいい子です。むしろ、NGを出すなら私なんじゃないかというほど、カメラ目線も目線の動きもバッチリで。貫禄もあって、本当に役者だな、と思います(笑)。動物と撮影するのは大変だと聞いていましたけど、ティティは大丈夫だと思います。

渡部

そうね。僕は、小さい頃、家で猫を飼っていたんですよ。まあでも、撮影に多少時間がかかるのはしょうがないし、ゆっくりでいいと思います。

先ほど、渡部さんが現場で橋本さんを「守っていくべき」とおっしゃっていました。今後、長い撮影の中で、お互いに「こうしてほしい」といったリクエストがあればお聞かせください。

橋本

ないです、ないです。

渡部

遅刻しないでください、とかでいいんじゃないですか?(笑)

橋本

あははは! まだ撮影も始まったばかりなので、これから渡部さんの人となりを知っていければいいと思っています。

渡部

僕も長くやっている分、いろいろな経験もしているから、健康面なんかもちょこっとアドバイスしながらできたらな、と思っています。

橋本

はい。よろしくお願いします!

intv

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