インタビュー

『つきあたりの家族』又吉直樹さん(ピース)インタビュー
今回のドラマ出演が、芥川賞受賞後初になるかと思うのですが、又吉さんご自身のお気持ちや、まわりの方の対応で変わった点等はありましたか?
「そんなに周囲の対応に変化は感じないですね。もともと演技が得意じゃなくて、そこが変わらないので、あんまり感じなかったです。台本を読ませてもらって、面白い話だな、と思って、やらせていただいたという感じですね」
ホラー作品へのご出演も初かと思いますが、ホラー作品はお好きですか?
「“ほんとにあった怖い話”のシリーズは好きですね。(過去の作品も)よく見ていて、怖いものもあったり、あったかいものもあったりで好きだったので、この話が決まってうれしかったです」
純粋に怖いものと、少し心温まるような作品とではどちらがお好きですか?
「どちらかというと、不思議だったり怖かったりもするんですけど、最後には心温まるものが好きですね」
ご自身に恐怖体験、心霊体験はありますか?
「金縛りくらいは遭ったこともあるんですけど、霊みたいなものに対して、もともと人間やったタイプの霊に対しては、金縛りに遭ったりすると自分から話しかけるタイプですね。なんていうのか、“気持ちはわかるけど、俺関係ないし、やってること人間やったら犯罪行為ですよ。あなたが何で苦しんでいるのか知らんけど、こうやって関係ない人を精神的に追い込んだりするのは、暴力と一緒やから考え方を改めた方がいいんじゃないですか?”みたいな感じでとうとうと話すって決めて。そうしたら一回恐怖感はなくなったんですけど、ライブとかでそれを言っていたら、先輩とかから、“そういうの、あんまり言わん方がええぞ”って言われて。“でも僕はそういうのに、屈するのはいやなんですよ”って言うて。で、家で寝てて金縛りに遭ったときに、“はい、来ました~”と思って、おちょくって(関西弁で“からかって”の意)話しかけたりしていたら、本当に呼吸できひんぐらいに苦しくなって。“あ、すいませんでした”って謝ったら楽になったこともありましたね。そこからは、話しかけるのもやめましたけど」
謝ったら許してくれる、話のわかる霊の方だったんですね。
「そうですね。だから、懲らしめにきたんでしょうね。調子乗ってるから」
一時期、過去には「死神と呼ばれる芸能人」に名前を挙げられていた時期もありましたが?
「そうですね。僕とハリセンボンの箕輪が死神って呼ばれてましたけどね。昔から妖怪とか死神とか幽霊とか言われることは多いですね。見た目もそうですけど、あんまり音をたてないように気を付けているので、“あ、おったんや”って驚かれることが多いですね」
視聴者の方へのメッセージをお願いします。
「季節的にも(怖い話は)最高ですし、やっぱり怖い話を見て涼むっていうのもいいですし、不思議な話は家族で見てもひとりで見てもどこかワクワクするような魅力がありますし。期待して見ていただきたいと思います」
作家としても活躍されていますが、今後ホラー作品への挑戦は?
「ホラーは特殊な技術がいるということは聞いていて、そう簡単に書けるものではないこともわかってるんですけど、怖いものは割と好きなので、1回書いてみたいですね」
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