インタビュー

「怒りのルビー」片平なぎさ インタビュー
台本を読まれてどのようなご感想を持たれましたか。
よく、「死んでも死にきれない」という言葉がありますよね。まさにそういったお話だと思います。「死んでも死にきれない」という思い、執着、執念みたいな怖さ、切なさを感じさせられる本でした。
今回の「ほんとにあった怖い話」は切ないお話ですね。
人に対する執着、ものに対する執着が描かれています。自分にも未来に起こりうることで、身近すぎることだと思いました。何かに執着すると天国に行けなくなってしまうんだなーって、怖いというより、そういう感じがありました。
片平さんが執着されるものはなんですか。
飼っているうさぎしゅしゅけくんですね。人間がいないと生きていけないんです。私が突然死したらこの子どうするんだろう、この子より長生きしなければと思います。 作品へのご出演依頼が来た際はどう思われましたか。 実は、この作品出演が決まる前、2週間ほど前にちょうど遺言書セットを注文したところだったんです!遺言書セットが届いた日と台本が届いた日が同じ!これってちょっと怖いでしょう。財産あるなしにかかわらず、若い若くないにかかわらず、何があるかわからない世の中、残された人が大変ですから、書いた方がいいと私は思うんです。この作品が終わったら書き始めるつもりです。
霊感はお持ちですか。
20代の頃がすごかったです。25歳の時、京都に撮影でいたときのことです。 ホテルで高校野球を見ながらうたたねしてしまったんです。ほっぺたを叩かれて起きたら、人?物体?というものを後ろに感じて。
ぎゃっと思ってテレビを見ると、野球は1回分しか進んでいなく、さっきは3回表が4回裏になっていました。 急に後ろから罵声を浴びせられたんです!後ろを見たらおばあさんが立て膝をついて座っていました。その時本当に愕然として、固まってしまいました。
その次に頭の中は「なんとかしなきゃ」モードに切り替わり、汚い言葉でやられたなら汚い言葉でやり返さないと、と必死に罵声を浴びせ返したんです!そうしたら、すーっと消えました。 人は本当に恐ろしい思いをしたときにはわなわな震えたりしないものなんですね。実際にそういう経験をしたことのある人なら分かるはず。本当に怖いときは固まっちゃって、恐怖はあとからくるんです。
 台本を読んだときも、あ、やっぱりと思うところがありました。 実話って強いですね。「ほん怖」は実話ですからやっぱり(そういうときにどうなるかが)上手に描かれてるなと思いました。
 今回、どうしようかなあ、どう演じようかな。ホラーって難しいです。
怖いお話は好きですか。
怖いのに見ちゃう、見ちゃうと後悔する、でも見ちゃう。苦手なのに、でも見ちゃいます。(笑)
アーカイブ