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『廃屋の少女』 体験者・戸川美和子(22歳・仮名)
脚 本…………玉城悟
戸川美和子……和希沙也
西村孝一………近田慎太郎
杉山正二………ゆうき(自転車こぐよ)
女の子…………松浦寿來

美和子(和希)、孝一(近田)、正二(ゆうき)の3人は、ゼミの飲み会の後、殺人事件があったという取り壊し間近のアパートに忍び込み、肝試しをした。正二が買い物に出かけたため、ふたりっきりになった美和子と孝一は、誰もいないはずの廊下から引きずるような不気味な音が近づいてくることに気づく。するとドア越しに「あ〜け〜てぇ〜」という声が…。ほどなく、ドアの表面を下からこすりあげるような音がしたかと思うと、ドアノブが激しく動かされた。危険を感じた孝一は、美和子に洋服ダンスの中に隠れるよう命じ、自分も押入れに隠れた。孝一が襖の隙間から様子をうかがっていると、やがてドアが開く音が聞こえ、何かが侵入してくる気配が…。それは、赤い着物を羽織った女の子だった。その女の子は、畳の上を這いずりながら次第に押入れに近づいてきた。その時、美和子の隠れているタンスの方で「カタッ」という音が…。すると女の子は、押入れの前からタンスへと向きを変えた。迫る音を聞きながら、タンスの中で怯える美和子。その音が止むと扉が開かれた。美和子が恐る恐る振り返ると、その女の子は「み〜つ〜け〜たぁ〜」と笑顔を浮かべて…。
正二が戻った時、美和子と孝一は気を失って倒れていたという。そして、少女と殺人事件の関係はわかっていないというが…。
『死ねばよかったのに』 体験者・西村伸幸(37歳・仮名)
脚本…………三宅隆太
西村伸幸……田中哲司

タクシー運転手の西村(田中)は、東京から乗せた長距離の客をとある田舎道で降ろし、帰路についた。すると、突然ひとりの女がタクシーの前に現れる。どこか気味の悪さを感じながらもその女を乗せた西村は、指示されるまま、どんどん険しい山道を進んでいった。次第に不安になってきた西村が「お客さん、本当にこの道でいいでんすか?」とバックミラーを見やると、女の姿がない。すると突然、前方の視野が開けた。慌ててブレーキを踏む西村。そこは、目もくらむような崖の上だった。その時、西村の耳元に女が近づき、この世のものとは思えない声でこう言った。「……死ねば良かったのに…」。
『深夜の鏡像』 体験者・小沢直也(12歳・仮名)
脚本…………清水達也
小沢直也……神木隆之介
蟹江隆弘……土肥優真
野波聡子……安室満樹子
直也の母……下村恵理
女……………藤原まゆか

北海道のとある病院の廊下にある鏡には、奇妙な噂があった。しかし、なぜか周囲はその話題に触れようとはしなかった。そんなある日、この病院に入院していた直也(神木)は、深夜トイレに行きたくなり、ひとりで病室を出た。用を足し、病室に帰ろうとしたが、ウワサが気になってしまい、鏡がある廊下に向かう直也。廊下の突き当たりにある鏡の前で立ち止まると、背後を人影が通り過ぎた。が、振り返ってもそこには誰もいない。その時、鏡の中に俯いた女(藤原)の姿が一瞬映った。直也が鏡に片手を伸ばすと、その時、鏡の中から女の腕が伸びてきて、直也の腕を掴んだ。鏡の中で、俯いた女が直也を引き寄せようとしていた。同時に、ゆっくりと顔を上げる女。その顔が見えそうになった時、もがいていた直也はようやく女の腕を振りほどいた。すると鏡の中の女は、あざ笑うような顔を見せたかと思うと、スーっと消えていく…。
数日後、退院することになった直也は、母親(下村)と一緒に婦長の野波(安室)に挨拶した。その時、直也が廊下の鏡を気にしていることに気づいた婦長の顔が曇った。直也はそんな婦長の表情を見逃さなかったが、何も聞くことは出来ず…。
『部屋に棲む者』 体験者・立山航太(20歳・仮名)
脚本…………佐藤太喜
立山航太……高岡蒼佑
市川達也……斉藤直行

ひとり暮らしを始めたばかりの大学生・航太(高岡)は、外出して戻ると灰皿が裏返しになっているなど、何度となく奇妙な出来事に遭遇していた。泥棒の仕業とは思えない不思議な状況を怪訝に思った航太は、バイト仲間の達也(斉藤)に頼みこんで家に来てもらう。航太と達也は、一緒に酒を飲んだ。が、ふたりがテーブルから目を離すと、吸い殻の山だった灰皿がまた裏返しになっている。それを見た航太は、「俺、タバコ止めるわ」と言うとへたり込んだ。その時達也は、航太の背後に不気味な男の姿を目撃する。慌てて部屋を飛び出す達也。航太が達也を呼び止めようと玄関近くまで追うと、突然、背後から強い力が航太を突き飛ばした。扉にぶつかりながら、部屋の外に転がり出る航太。すると、誰かが引っ張ったかのように扉が閉まり…。
数日後、航太は部屋を引っ越した。が、その背中にははっきりと手形のアザが残っていた。
『夕暮れの迷子』 体験者・八木望(14歳・仮名)
脚本…………清水達也
八木望………柊留美
男の子………熊谷智博
柏原巴………坂越由実子
和尚…………久保晶

中学生の望(柊)は、友人の巴(坂越)と近所にあるお寺で遊んでいた。すると、遠くの方から子どもの泣き声が聞こえてくる。巴を残して、声が聞こえてきた方向に行ってみた望は、そこで迷子の男の子(熊谷)に出会った。望は巴を呼ぶが、返事がない。望は、泣きやまない男の子の手をとり、本堂へと向かった。
望が本堂の入り口で声を掛けると、和尚(久保)が現れた。迷子がいたことを告げると、和尚は「その子はどこかね?」と望に問うた。その男の子はどうやら人見知りするらしく、いつの間にか物陰に隠れて様子を伺っていた。望は、男の子の手を引いて、本堂に上がった。和尚は、ふたりを座らせると、何故かお経を読み始めた。言われた通りに手を合わせて目を閉じる望たち。お経が終わって目を開くと、そこには男の子の姿はなかった。「心配はいらんよ。あの子なら無事にお母さんのもとに帰ったはずだから」。和尚はそう望に告げた。和尚には、最初から男の子の姿が見えていなかったのだ。望はようやくすべてを理解していた。望は、もう母子が離れることがないよう祈りながら、本堂を後にした。
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