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第2シーズン #03

放課後の恐怖
放課後の恐怖
  • 脚本:三宅隆太
  • 演出:鶴田法男
  • 出演:柏崎美里(15) … 上脇結友
  • 真壁朋子(15) … 田代琴恵
  • 和田利恵(15) … 川口愛実
  • 上半身だけの少女 … 佐藤ルル

部活を終えた美里(上脇)は、友人の朋子(田代)、利恵(川口)と一緒に下校する。寄り道して何か食べていこう、と盛り上がる3人。その時、学校に財布と定期入れを忘れてきたことに気づいた美里は、朋子たちを先に行かせ、学校まで取りに戻る。学校に着くと、3階にある美里のクラスだけまだ明かりがついており、窓際には女生徒の姿があった。それを見た美里は、安堵して校舎の中に入っていく。
美里が教室に着くと、明かりはついたままだったが、室内には誰もいなかった。美里は、入れ違いで帰ったのかも、と思いながら、財布と定期をカバンにしまい、部屋を出ようとした。その時、背後に気配を感じた美里が何気なく振り返ると、窓際の席に、セーラー服姿の女生徒(佐藤)が背を向けて座っていた。美里は、普段その席に座っているクラスメートの名前を呼んだが、返事はなかった。不審に思いながらも、その女生徒に近づく美里。すると、その女生徒には下半身がなかったのだ。ゆっくりと美里の方を振り返る女生徒。美里は叫び声をあげると、教室を飛び出した。
廊下に出た美里は、背後を気にするあまり、転倒してしまう。と、教室から、不気味なシルエットが出現し、美里に迫った。美里は、必死の思いで逃げ、出入り口にたどり着く。が、そのドアは、鍵が閉まっているのか、いくら開けようとしても開かなかった。美里の背後には、不気味なシルエットが近づいていた。そのシルエットが、すぐ背後まで迫ってきたその瞬間、ドアが開き、美里は校舎を飛び出し…。その女生徒は、いまでもあの窓際の席で、じっと誰かが来るのを待っているという。

闇に棲むもの
闇に棲むもの
  • 脚本:清水達也
  • 演出:三宅隆太
  • 出演:佐竹裕也(18) … 伊藤淳史
  • 錦織一成(18) … 植田健
  • 佐竹苗(35) … 神道寺こしお
  • 佐竹幸雄(42) … 藤田三三三
  • 佐竹美奈(12) … 中村泉貴
  • トシ(12) … 渡辺悠
  • 健太(12) … 斉藤王路
  • 剛(12) … 高橋侑吾
  • 闇に棲む男 … 後藤健

ある夏の日のこと、水泳の授業をしている小学生たちを見た高校生の裕也(伊藤)と一成(植田)は、ある計画を立てた。こっそりその小学校のプールに忍び込んで泳ごうというのだ。その夜、ふたりは計画通り小学校に向かい、プールに入った。潜っていた裕也が水面に顔を出すと、離れたところに黒い人影があった。何の疑いもなく一成だと思い、もう帰ろう、と声をかける裕也。すると、背後から声がした。一成は、すでにプールから上がっていたのだ。するとその人影は、ゆらゆらと近づいてきて、裕也の目の前まで迫ってきた。裕也たちは、ゾッとしてその場から逃げ帰る。
あくる日、学校で裕也に会った一成は、昨日見た人影の話を持ち出す。が、裕也はどこか虚ろなようすで、昨日のことも覚えていないなどと言い出す。その夜、眠りについていた裕也は、夜中に突然目を覚ますと、何かに取り憑かれたかのようにあの小学校へと向かった。自転車を乗り捨てると、プールのフェンスをよじ登り始める裕也。その時、小学校の野球部らしいトシ(渡辺)や健太(斉藤)の声が、耳に飛びこんできた。その瞬間、裕也は我に返った。もし、小学生の声が聞こえず、フェンスを乗り越えていたら ―― 事の重大さに気づいた裕也は、プールの方に目をやり…。

憑かれたライダー
憑かれたライダー
  • 脚本:林民夫
  • 演出:澤田鎌作
  • 出演:高野仁美(19) … 兵藤祐香
  • 佐々木まさる(19) … 藤間宇宙
  • 柳伸二(20) … 日向崇
  • 佐々木芳枝(57) … 森恵子
  • 佐々木茂蔵(61) … 高橋長英

まさる(藤間)は、父親であり、昔気質の寿司職人でもある茂蔵(高橋)の下で修行をしていた。ある時まさるは、茂蔵にバイクを足蹴にされたことがきっかけでケンカになり、家を飛び出した。鬱積した気持ちを晴らすように、バイクを飛ばすまさる。が、スピードを出し過ぎたまさるは、カーブを曲がりきれずにトラックと衝突事故を起こし、帰らぬ人となってしまう。
数ヶ月後、仁美(兵藤)は、恋人・伸二(日向)の運転するバイクの後ろに乗ってツーリングを楽しんでいた。その時、山道のガードレール脇にポツンと置いてある花束に気づく仁美。すると、突然伸二がバイクを走らせ、Uターンした。無言のまま、バイクを走らせる伸二。やがて伸二は、茂蔵の店に着く。伸二は、ヘルメットを脱ぐと「…ただいま…」と呟いた。
しばらく伸二の顔を見つめていた茂蔵は、「おかえり」と答えると、伸二をカウンター席に座らせ、寿司を握った。茂蔵の妻・芳枝(森)も、まさるが伸二に乗り移って返ってきたことを確信していた。茂蔵は、伸二に寿司を出すと、何かを言おうとする伸二を制して、「すまなかった」と詫びた。その瞬間、伸二はガクリと肩を落とすと、正気を取り戻していた。何が起きたのかわからず、戸惑う伸二と仁美。まさるの事故のことを聞かされたふたりは、あの事故が起きたあの場所で手を合わせ…。

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