毎週木曜夜10時放送



- キャスト
- 田村厚子…松下奈緒 番場十三…大杉漣 田村洋一…田中幸太朗ほか
- スタッフ
- 原作…東野圭吾(エンドレス・ナイト『犯人のいない殺人の夜』光文社文庫)脚本…田辺満 演出…河野圭太 シリーズ企画プロデュース…小池秀樹 プロデュース…小椋久雄

東京のマンションの一室で寝ていた田村厚子(松下奈緒)は、電話の鳴る音で起こされる。受話器をとった厚子の耳に飛び込んで来たのは、夫の洋一(田中幸太朗)が殺害されたという警察からの連絡だった。
大阪に向かう新幹線の中で、厚子は洋一のことを思い起こす。洋一はアパレルチェーン社長の御曹司。新しく大阪に立ち上げるブランドの経営を任されたため、単身で現地に行っていた。もちろん、当初は厚子も誘われている。しかし、厚子は洋裁学校の講師を東京で続けたいこと、また、大阪の街が肌に合わないとの理由で断ってしまう。
大阪に着いた厚子を番場十三(大杉漣)たち刑事が出迎えた。洋一の遺体確認を終えた厚子は、自ら殺害現場に連れて行って欲しいと頼む。洋一は自分の店で刺殺されていた。検死報告などを話した番場は、厚子に洋一との最後の接触を尋ねる。厚子は一昨日、洋一から電話があり、大阪に遊びに来ないかと言われたが、断ったと話した。番場は洋一が殺された原因に心当たりはないかと聞くが、厚子はないと答える。厚子は手がかりを調べさせて欲しいと言う番場と、洋一が暮らしていたマンションへ。そこで初めて洋一が亡くなったことを実感し、涙を流す。
その夜、洋一のマンションで寝ようとする厚子。と、玄関で物音が…。恐怖する厚子の前に、刃物を手にした男が現れた。
原作:東野圭吾 エンドレス・ナイト『犯人のいない殺人の夜』光文社文庫より
- 演じられた厚子は、どのようなキャラクターでしたか?
- 「厚子は洋一(田中幸太朗)と普通の夫婦として家族を築きたかったと思います。ですが、大阪という街への思いの強さから寂しさを背負ってしまった女性です。でも、洋一が殺されたことで出会った番場(十三)刑事(大杉漣)に、救われたのではないかな? と、思います。」
- 厚子を演じる上で考えられたことは?
- 「幸せな夫婦生活と大阪への厚子の思いがつのるシーンなど、ドラマの後半にかけて大阪の街をめぐることで厚子が様々なことを感じたり、気づいたりします。ですので、後半の厚子を演じるシーンは特に注意深く演じました。」
- 番場刑事役の大杉さんとは?
- 「大杉さんとは朝ドラ『ゲゲゲの女房』で父娘を演じさせて頂いていますので、今回もご一緒出来るのを楽しみにしていました。まだどこか"お父さん"みたいな感じ(笑)。でも、大杉さんが引っ張って下さるので、すぐに今回のキャラクターの関係を作ることが出来ました。厚子は、最初は番場を敬遠しています。でも、自分の経験を話す番場刑事に、次第に心を解かされていくんです。そんな番場刑事の優しさを大杉さんが演じられることで伝わってきますので、厚子の気持ちも作りやすくなりました。」
- 東野圭吾作品の魅力は、どこに感じますか?
- 「東野さんの作品は、読めば読むほど惹き込まれていきますよね。また、作品に登場する女性たちが、とても魅力的に書かれています。そして、ストーリーを追っていると自然に映像が浮かんで来るので、読む人間の想像をかきたてるんだと思います。本を読むのと、実際に役を演じるのとでは少し違う面もあるのですが、私は東野さんの作品は大好きです。」
- 今回は1話完結ということで撮影期間も短かったですね。
- 「はい。とても凝縮された時間で、良い時間を過ごさせて頂きました。」
- 撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
- 「出演者が少ないストーリーなのですが、大杉さんやスタッフの方もご一緒したことがある方たちが多かったので、現場はリラックスした雰囲気でした。大阪の街も楽しませて頂いて、撮影の合間には大阪の名物を食べたり、ビリケンさんの写真をたくさん撮ったりしていました(笑)。」
- 最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願い致します。
- 「『エンドレス・ナイト』は、ほんの数日間のお話。その中で、厚子が変わって行く様子を見て頂きたいです。厚子自身が"生きよう"とするがゆえに、掛け違えてしまったボタン…なぜ、大阪が嫌いなのか? 厚子だけでなく、番場刑事初め、登場人物たちみんなが"生きよう"とする姿を楽しんで頂けたら嬉しいです。」

第3話『エンドレス・ナイト』
河野圭太監督
「1本1時間という短い時間の中で"東野圭吾作品"をどう表現するのか? が、課題になったと思います。『エンドレス・ナイト』に関してはサスペンスよりも、松下奈緒さん演じる厚子の気持ちが軸になってきます。でも、映像でそこだけを掘り下げてしまうと、少し地味なイメージになってしまいますので台本の段階では原作に"映像として"のエッセンスを加えさせて頂きました。すると今度は、厚子の心情がおろそかになりかねない…という逆の矛盾が起きてしまいます。今回はそのバランスに気を使いました。
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エンドレス・ナイト
プロデューサーメッセージ
全編大阪ロケを敢行した『エンドレス・ナイト』、いかがでしたでしょうか? 河野監督の狙いであるラストの松下さんと大杉さんのシーンは圧巻だったと思います。ここで、極めて深読み系のお話をしたいと思います。原作を読んで映像化するときに脚本にこめたアイデアとしては、主人公の厚子の幻想が"いつから始まっているのか"という部分があります。視聴者のみなさんから"いかにもな大阪描写が多い"というご指摘がありましたが、そこは狙いでもあります。人は忌み嫌う場所に足を踏み入れた時、嫌なところがことさら強調されて目に映るものです。
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