田村正和(古畑任三郎 役)松本幸四郎(黛竹千代閣下 役)脚本/三谷幸喜プロデューサー/関口静夫


田村正和 田村正和


まずは5年ぶりに古畑任三郎を演じてみての感想はいかがですか?

やらなきゃよかった(笑)。毎回やらなきゃよかったって思うんですよ。それだけしんどいドラマなんです。でも、完成作品を見るとやってよかったなって必ず思います。

やはり、古畑を演じるのは大変ですか?

普通のホームドラマやラブストーリーと比べるとエネルギーを使うんです。セリフが日常会話ではないし、長いし、その上それを早く話さなくてはいけない。さらに、1シーンも長いから非常に緊張するんです。

今回は海外で、しかも単独での捜査になりますが。

そうなんです。相方は飛行機に乗って日本に帰っちゃうので…。僕自身、今泉くん(西村雅彦)との絡みがとても好きで現場も楽しかったので、今回はちょっと寂しいです。

犯人役の松本幸四郎さんの印象は?

初めて共演させていただいていますが、楽しく仕事しています。歌舞伎界の重鎮ですから、それなりの心構えで現場に向かったんですが、意外に気さくで優しくてかわいい方でした。かわいいって言い方は失礼かもしれないのですが、本当にかわいいんですよ。あとは、やはり存在感がすごかったです。今回、ご一緒させていただいて本当に嬉しかったです。

苦労された点は?

毎回、苦労しています(笑)。

今年で「古畑任三郎」が誕生して10年ですが…

こんなに長く演じるとは思わなかったです。でも、古畑は全然変わらなくて、起こる事件と犯人役をやってくださる俳優さんが変わるだけです。本当にたくさんの方にいらしていただきました。歌舞伎界の方、宝塚の方、バラエティの方…普段のドラマではなかなか共演する機会のない方と共演できたのはとても嬉しいことです。古畑自体はワケのわからない男ですから。どこに住んでるのか、どんな生活してるのか、年もとらない…らしいです(笑)。

長い間、ファンに愛されている理由は何だと思いますか?

三谷さんの脚本でしょうね。この一言につきます。僕も一番最初に脚本を読んだときには、こんな見事な謎解きドラマがあるのかと思いましたから。刑事ドラマはあまり好きな方ではないんですが、この脚本なら演じさせていただきたいなと思いました。それだけ魅力的で、毎回脚本は楽しみに拝見していました。ただ、これが演じるとなると大変でしたけど(笑)。

三谷(幸喜)さんとは話しますか?

向こうが話しかけてきたら話します(笑)。「今回は楽ですか?」「楽じゃないです」っていう会話がほとんどですね。いつも、もっとセリフを減らしてほしいとお願いしているんですけど、なかなか聞き入れてもらえないんです。

そうは言っても「田村さん=古畑任三郎」というイメージが強いですが…

そうですか?こんなに長い期間演じた役は初めてですから、とても愛着はあります。でも、古畑はとてもキレる男ですからね。それでいてかわいくて、おちゃめで、あまのじゃく。僕はもっと単純でなまけものです(笑)。彼はコスチュームやセリフまわしが刑事らしくないでしょ?僕も「刑事ドラマ」とは思ってなくて「謎解きドラマ」として演じているんですけど、刑事らしくない独特の黒の衣装に、独特の言い回しが皆さんの印象に残るんじゃないでしょうか。

では、最後に今作品のキーワードと見どころを!

ガルベス君(田中要次) ガルベス君(田中要次)という現地の青年がいるんですけど、その彼と閣下の共通点とは?…これが謎解きのヒントかな。あとは、古畑の場合、最初から分かっている犯人を、どういう風に追い詰めていくのかが面白いと思うんですが、今回もなかなか面白い謎解きになってますので、楽しみにしていてください。